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EDC Japan 2017 直前特集! イエロー・クロウのスゴさを振り返る!! <前編>

「EDC Japan 2017」で来日直前という絶好のタイミングにニューアルバムとベストアルバムを同時発売したイエロー・クロウ(Yellow Claw)。彼らの魅力を前編・後編にわたって探ります!今回は2010年の結成〜2015年デビューアルバムまで。

2017年4月29日(土)&30日(日)に日本初開催される「EDC Japan 2017」で、今年2度目の来日を果たすイエロー・クロウ

そんな絶好のタイミングに、彼らはなんとニューアルバム『Los Amsterdam』と、初のベストアルバム『Yellow Claw – Special Japan Edition』を同時リリース!

このアルバムの国内盤ライナーノーツ(解説)をEDM MAXX編集部が執筆したというわけで、本特集では彼らの凄さを振り返りつつ、その解説の一部をご紹介します。

イエロー・クロウのサウンドとは? どこがそんなにスゴイの?

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イエロー・クロウを紹介する時によく使われるのが、トラップ、ヒップホップ、ダブステップ、ハードスタイル、ムーンバートンといったジャンル分けのキーワード。

彼らはこれらのサウンド・スタイルを曲毎に使い分けたり、一曲の中に組み込んだり、縦横無尽に往き来することができる。しかも、それをいとも簡単そうに、無頓着にサラッとやってのけるのが凄いところ。

さらに歌メロの巧さも特筆もの。クラブ・ミュージックとしてのみならず、歌ものポップソングとしても立派に成立。スクリレックスやディプロと組んだジャスティン・ビーバー、同じくジャスティンと組んだDJスネイク、ザ・チェインスモーカーズあたりにも通じる、コアなクラバーと一般音楽リスナーの両方にアピールする魅力を備えている。

特にDJスネイクとは共通項が多く見受けられる。トラップをメインにしたアグレッシヴな手法で攻めつつも、その対極ともいえる儚い美メロで唸らせる。

マイアミ〜アトランタ界隈の南部アメリカを中心に猛烈な人気を誇るトラップを、フランス出身のDJスネイクが、はたまたオランダ出身のイエロー・クロウが鳴らしているのだから面白い。

しかもアメリカでも大人気を誇っている。DJ大国オランダから想像されるEDMとは一線を画するイエロー・クロウのサウンドには、独自のインターナショナル感覚が宿っていると言えるだろうか。

イエロー・クロウ、その名前の由来が面白い!!

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イエロー・クロウは、2010年にオランダはアムステルダムで結成。メンバーは、DJ/プロデューサーのジム(Jim Aasgier)ニズル(Nizzle)の2人と、MC担当のビジー(Bizzey)のトリオ編成でスタート。

イエロー・クロウというのは、当時彼らがアムステルダムのクラブ「Jimmy Woo」(ジミー・ウー)で催していたレギュラー・イベントの名称でもあり、“ジミー・ウー”がマーベル・コミックに登場する東洋系スパイのヒーローの名前なのに因んで、その敵である悪役“イエロー・クロウ”という名を付けたのだとか。なかなかウィットに富んでいる。

これまでの歴史とヒットチューンを2分でおさらい!

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2012〜13年にかけて、母国オランダやベルギーで立て続けにシングルヒットを放った後、ディプロの主宰するレーベル”Mad Decent”と契約。

“Kaolo” “W.O.L.F.” “4 In The Morning” “21 Bad Bitches”の4曲を収録したEP『Amsterdam Trap Music』を2013年にリリース。

英国BBCラジオでレギュラーを持つディプロの番組に招かれたり、“Tomorrowland Festival”に出演、活動の場を広げていく。



同じ年には”DJ Turn It Up”、トロプキラーズとの”Assets feat. The Kemist”や”P_$$YRICH feat. Adje”、DJスネイク&スパンカーとの”Slow Down”の4曲を収録した2枚目のEP『Amsterdam Twerk Music』をリリース。



さらに同じ2013年11月にはSpinnin’ Recordsから”Shotgun feat. Rochelle”を発表。これが本国のポップチャートでトップ10入りを果たすヒットと化けて、彼らの名前を一気に広く知らしめた。

https://youtu.be/Fczta5pF7-A

その後もフロストラダムスやマーティン・ギャリックスらとのコラボ、スティーヴ・アオキ主宰のDim MakからはセスコーとのコラボEPを発表。

精力的に活動を展開し、2014年にはディプロ&LNY TNZとの”Techno feat. Waka Flocka Flame”と”Kaolo Pt.2″などを含む4曲入りのEP『Amsterdam Trap Music Vol.2』をリリース。

同年11月には”Till It Hurts feat. Ayden”の大ヒットを放ってオランダでトップ5入りを果たしている。



2015年には、初のアルバム『Blood For Mercy』をリリース。

同郷オランダのトランス帝王ティエストから、アメリカ人ラッパーのプシャ・T、はたまたロシア発のガールズトリオのセレブロまでが協力したアルバムからは、DJマスタードとの”In My Room feat. Ty Dolla $ignn & Tyga”、フラックス・パヴィリオンとの”Catch Me feat. Naaz”、セスコーとの”Wild Mustang feat. Becky G”など、もはやお馴染みになったヒットが続出した。



と、ここまで読んでお気づきのように、今回日本でリリースされる彼らのベストアルバム『Yellow Claw –Special Japan Edition』は、歴代ヒットチューンをほぼ網羅。

イエロー・クロウを初めて知ったファンにとっては入門者編として、もしくはずっと大好きだったファンにとっては集大成としてズッシリ重みのある貴重なコンピレーションではないだろうか。

後編へ続く・・・


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Yellow Claw
Los Amsterdam
avex EDM
http://yellowclaw.com

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Yellow Claw
Special Japan Edition
avex EDM
http://yellowclaw.com

EDC Japan 日程別ラインナップ
EDC Japan 2017
2017年4月29日(土・祝)・30日(日)
ZOZOマリンスタジアム&幕張海浜公園EDC特設会場
29日(土)A.Mochi / Baggi / Banvox / Bonnie X Clyde / Daiki /DJ L / Dubfire / Duke Dumont / Fatboy Slim / Galantis / Gryffin / Kaskade / Licaxxx / Louis The Child / Martin Garrix / Marshmello / Midori Aoyama / Yasutaka Nakata / Sander Van Doorn / Sunnery James & Ryan Marciano / Taku-Hero / TJO
30日(日)Afrojack / Armin Van Buuren / Axwell^ingrosso / Baumer / Carnage / Chace / Cut Snake / DJ AK / DJ Ruppy / Jauz / Joyryde / Knife Party / Mansun / Moe / Nicole Moudaber / Sekitova / Seven Lions / Shintaro / Tresvibes Soundsystem / Wataru / Yamato / Yellow Claw / Zedd
1日券 15,000円(税込/ブロック指定)、2日通し券 29,000円(税込/ブロック指定)、VIP 1日券 35,000円(税込/ブロック指定)、VIP 2日通し券 60,000円(税込/ブロック指定)
http://japan.electricdaisycarnival.com


Text by EDM MAXX編集部(Q)
Photo by Dennis Branko