2013年にフリーダウンロードでリリースされた“#SELFIE”が、スティーヴ・アオキのレーベルDim Makの目に留まり、翌年には同レーベルよりリリース。
同曲の大ヒットで一躍トップアーティストの仲間入りを果たしたのが、今回紹介するアメリカのDJデュオ、
ザ・チェインスモーカーズ です。
彼らは
アンドリュー・タガート と
アレックス・ポール の2人によるユニットで、結成は2012年。
アイコナ・ポップの“Girlfriend”をはじめとした数々のリミックスを発表しつつ、“#SELFIE”で頭角を現して以降は全米総合チャートで6位に登りつめた“Roses”。
彼らはこの曲で全米ダンスチャートで23週にわたりトップを独走していた“Lean On”から1位の座を奪い話題に!
同じく総合チャートで順位を伸ばし2016年7月に入り3位にランクインした“Don’t Let Me Down”といったアンセムを次々と世に送り出し、ダンスミュージックシーンにとどまらないスターへと成長。
サウンド面ではEDM〜キレイめのプログレッシブ路線を基調としながら、最近ではトラップ系のディープなトラックもリリースするなど音楽性が広がっています。
惜しくも受賞は逃しましたが、今年発表されたアメリカの音楽賞『Billboard Music Awards』では
トップ・ダンス/エレクトロニック・アーティスト賞 と
トップ・ダンス/エレクトロニック・ソング賞 の候補に選ばれました。
DJとしては「Tomorrowland」や「Ultra Music Festival」「Electric Daisy Carnival」「Coachella」といった大型フェスに軒並み出演。またラスベガスの超人気クラブHakkasanのレジデントに選ばれるなど、世界中で大活躍。
今年は8月20日&21日に東京&大阪で開催される「SUMMER SONIC 2016」に出演が決定しており、さらに来日直前の8月10日には日本限定盤『ザ・チェインスモーカーズージャパン・スペシャル・エディション』をリリース。
今後ますます注目を集めること間違いなしの2人の名曲をピックアップしました!
The Chainsmokers – Don’t Let Me Down ft. Daya
VIDEO
1998年生まれのフィメールシンガー、ダヤをフィーチャーし今年2月にリリースされたシングル。
これまでの彼らにはないトラップ路線のサウンドで、サビが中毒性たっぷりです。W&Wやゾンボーイ、ハードウェルなどがリミックスを発表しており、今年の「Ultra Miami」や「EDC」「Coachella」でもかなりプレイされていました。
世界各国のダンス系チャートでトップ10入りはもちろん、7月に入りついにBillboardの総合チャートの3位に上り詰めるなど、現在進行形で世界を席巻中。
The Chainsmokers – #SELFIE
VIDEO
エレクトロ・ハウスサウンドにセルフィー(=自撮り)を楽しむ女性2人の会話を乗せたおバカな楽曲で、2014年の一大アンセムに。
無料公開された後スティーヴ・アオキのレーベルDim Makからリリースされたこともあってか、ミュージックビデオにはアオキをはじめAトラックやスヌープ・ドッグといった大物アーティストがカメオ出演。
YouTubeでの再生回数は4億回を超えるなど、彼らを象徴する大ヒット曲です。
The Chainsmokers – Roses ft. Rozes
VIDEO
歌手のロゼスをフィーチャーしたバラード路線のEDM。スローテンポなトラックがロゼスの歌声を引き立てていて哀愁たっぷり、ドリーミーでアンニュイな仕上がりです。
2015年にリリースされ世界中でヒットし、とりわけアメリカではトリプルプラチナを達成。今年発表された『Billboard Music Awards』のトップ・ダンス・ソング賞にノミネートされました。「Coachella」の自身のステージではロゼスが登場したことも大きな話題に。
Tiësto & The Chainsmokers – Split (Only U)
VIDEO
オランダの重鎮ティエストとコラボしたアグレッシブなビッグルーム・ハウス。
初披露は昨年の「Ultra Europe」で、サビの特徴的なフレーズはポップ〜R&Bシンガー:アシャンティの“Only U”をサンプリングしたものだとか。
チェインスモーカーズの2人がティエストを拉致・殺害し、復讐されるという過激な内容のミュージックビデオも必見です。
The Chainsmokers – Kanye ft. SirenXX
VIDEO
LAのフィメールデュオSirenXXをフィーチャーし、“#SELFIE”に続くシングルとしてリリースされた一曲。
SirenXXのキュートな歌声が際立つ、ヴィヴィッドでアップリフティングなプログレッシブハウスです。この曲はBillboardのダンス/エレクトロニックチャートで14位にランクイン。
今年の「EDC」や「Ultra Music Festival」のステージでもプレイしていましたね。
The Chainsmokers – Let You Go ft. Great Good Fine Ok
VIDEO
NYのブルックリン出身のシンセポップユニット:グレート・グッド・ファイン・オーケーとコラボした美メロ系プログレッシブハウス。
彼らが初めて手がけたオリジナル曲なのですが、“#SELFIE”の狂騒が落ち着いてからリリースしたいと2人が希望したため、2015年に発表することになったとか。
彼らの創作活動の原点が味わえる一曲です。
The Chainsmokers, Tritonal – Until You Were Gone ft. Emily Warren
VIDEO
アメリカはテキサスのDJデュオ:トリトナールとNYの歌手エミリー・ウォーレンとコラボした楽曲がこちら。
美メロで有名なトリトナールとのコラボということもあり、キレイめで高揚感に満ちたプログレッシブハウスに仕上がっています。
チェインスモーカーズ自身のセットでもヘヴィプレイしていて野外フェスとの相性もバッチリです。
The Chainsmokers – Waterbed
VIDEO
ファーストEP「Bouquet」に収録された歌モノトラックで、LAで活動するインディー・ポップデュオ:ウォーターベッドが参加。
フューチャーベースっぽいキラキラしたシンセリフが癖になるエレクトロ・ポップです。フィルター加工されたボーカルは浮遊感たっぷりで中毒性アリ。
2015年にリリースされBillboardのダンス/エレクトロニックチャートでは36位になりました。
The Chainsmokers – Inside Out ft. Charlee
VIDEO
ヒット中の“Don’t Let Me Down”に続くシングルとして今年4月にリリースされた彼らの最新シングルはメロディアスで壮大なバラード。
“Don’t Let Me Down”同様トラップ要素もありますが、本作はよりチルトラップに接近したサウンドとなっています。
6月に開催された「EDC」のメインステージでもスピンしていましたが、サビの高揚感はフェス映え確実なので来日時もぜひプレイしてほしい一曲です。
The Chainsmokers – New York City
VIDEO
最後に紹介するのは、2015年にリリースされた5曲入りファーストEP「Bouquet」に収録された一曲。
ピアノやストリングスといった生音で美メロを聴かせタメを作り、サビでは一転してエネルギッシュなバキバキのプログレッシブハウス・サウンドが飛び出す緩急の効いた構成が特徴で、フェスでも大盛り上がり間違いなし!
The Chainsmokers
JAPAN SPECIAL EDITION
Sony Music Japan International
iTunes
http://www.sonymusic.co.jp
Text by EDM MAXX編集部