シングル単位で聴くことの多いダンスミュージックですが、たまにはアルバムを通して聴いてみてはどうでしょうか?

アルバムには各作品ごとにテーマやコンセプトがあったり、SF映画を思わせるユニークな世界観が描かれていたり、そのアーティストならではのこだわりがたっぷり落とし込まれているもの。

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EDMの絶対聴くべきアルバム40選(クラブ&ダンス編)

そんなアルバムの数々から、今回はポップ&メジャー系EDMを中心にアヴィーチーからジャスティン・ビーバーまでをご紹介。

本特集で紹介している楽曲はAWAプレイリストに計80曲(たっぷり5時間半)まとめていますので、聴き逃しているアルバムがあれば、これを機会にチェックしてみてください!



AVICII 『True』(2013年)

AVICII_True



世界的大ヒットを記録したスウェーデン人DJ、アヴィーチーのデビュー作。とはいえ、ヨーロッパのトラッド/フォークサウンドを取り入れて、すでにこの時点でネクストレベルへと進化して大物ぶりを発揮。日本盤には初期ヒット“Levels”も収録。アヴィーチーのファンには、彼自身によるリミックスアルバム『True (Avicii By Avicii)』もオススメです!

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AVICII 『Stories –Japan Tour Edition』(オリジナル盤 2015年)

AVICII_Stories –Japan Tour Edition



再び熱狂的に迎えられたアヴィーチーのセカンド作。ますますエモーショナルになって、振り幅もいっそうアップ。コールドプレイのクリス・マーティンらがボーカルで参加し、レゲエやカントリーに手を広げるなど、野心的な試みもたっぷり。2016年夏、ついに実現した来日公演を記念した日本盤には、アルバム未収録だった人気曲やヒット曲も追加で収録。

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BLACK EYED PEAS 『The E.N.D』(2009年)

BLACK EYED PEAS_The E.N.D



今にして思えば早かったブラック・アイド・ピーズ。デヴィッド・ゲッタを共同プロデューサーに迎えて4つ打ち〜EDMへと大きく振り切った5作目。世界的EDMブームの引き金になったとも言えるエポックメイキングなアルバムとはいえリリース当初の評価はさんざん。ところが次第に支持を集めて最終的にはグラミー賞を獲得するまでに!

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CALVIN HARRIS 『18 Months』(2012年)

CALVIN HARRIS_18 Months



カルヴィン・ハリスが本国UKのみならず、アメリカをはじめとする世界進出を成し遂げた3作目。ケリス、Ne-Yo、フローレンス・ウェルチ、エリー・ゴールディングら豪華ゲストを迎えたシングルが次々とヒット。リアーナをよりエッジィな歌姫へと変貌させた新境地“We Found Love”も収録。

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CALVIN HARRIS 『Motion』(2014年)

CALVIN HARRIS_Motion



世界一稼ぐDJの称号をカルヴィン・ハリスにもたらす一因となった4作目。相性バツグンのエリー・ゴールディング、ジョン・ニューマンをはじめ、アレッソ、R3hab、ハーツ、ビッグ・ショーン、グウェン・ステファニー、ハイムら豪華メンツをズラリ揃えて、まさに王者の風格。彼のセレブ度も一気にアップ。

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DAFT PUNK 『Random Access Memories』(2013年)

DAFT PUNK_Random Access Memories



ロボティックなエレクトロをやるとばかり思っていたら、生楽器を取り入れたディスコ〜ファンクに変貌して皆をぶっ飛ばせたフランス人デュオ、ダフト・パンク。8年ぶり、4作目となるアルバムにはファレル・ウィリアムスやナイル・ロジャース、ジョルジオ・モロダーら意外な方面の大物たちが参加。かつてのファンはもちろん、若手のEDMファンまでを虜にし、グラミー賞5部門を制覇して大復活を成し遂げた。

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DAVID GUETTA 『One Love』(2009年)

DAVID GUETTA_One Love



EDMブームのきっかけを作ったとされるエポックメイキング作。フランス人DJ、デヴィッド・ゲッタによる4作目のアルバムには、ケリー・ローランド(デスティニーズ・チャイルド)、エイコン、Ne-Yo、ウィル・アイ・アム、セバスチャン・イングロッソ、ダーティ・サウス、トカディスコ、アフロジャックら人気者が勢揃い。翌年には、リアーナ、LMFAOも協力した2枚組の続編『One More Love』もリリースに。

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DAVID GUETTA 『Nothing But The Beat』(2011年)

DAVID GUETTA_Nothing But The Beat



デヴィッド・ゲッタの人気を決定付けた大ヒット作。5作目のアルバムからはシーア、アッシャー、ニッキー・ミナージュらをゲストに迎えたトラックが次々とチャートを駆け上り、EDMシーンとポップシーンの橋渡しの役割を担った。アヴィーチーやアフロジャックも参加したエレクトロニック盤が追加された3枚組をはじめ、様々な形態でリリースされたうえ、翌年にはシーアとの新曲、ニッキー・ロメロとの共演曲などを追録した『Nothing But The Beat 2.0』も多数のバージョンでリリースに。

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DAVID GUETTA 『Listen』(2014年)

DAVID GUETTA_Listen



DJとして世界の頂点に立ちながら、私生活では離婚などを経験したデヴィッド・ゲッタ。6作目のアルバムには、そんな彼のプライベートな側面も反映された。ジョン・レジェンドやオーケストラをフィーチャーしたタイトル曲をはじめ、よりドラマチックでエモーショナルな作風へと進化。ビービー・レクサ参加曲などではエキゾチックな一面も加わった。翌年にはデラックス盤『Listen Again』もリリースに。

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FLUME 『Skin』(2016年)

FLUME_Skin



フューチャーベースの代表格とされるオーストラリア出身のフルームによるセカンド作。ミッドテンポのコラージュサウンドは、少々IQ高めな印象もあるけど、立体的なぶっとい3D感覚は迫力満点。EDMシーンのみならず、R&B、ヒップホップ界隈からも大絶賛された2016年を象徴する話題作。トーヴ・ローやアルーナジョージ、ベックらも参加。グラミー賞の最優秀ダンス/エレクトロニックアルバム部門を受賞。

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JUSTIN BIEBER 『Purpose』(2015年)

JUSTIN BIEBER_Purpose



ディプロやスクリレックスの協力を得てEDMのど真ん中に躍り出たジャスティン・ビーバー。4作目のアルバムでは、トロピカル調のサウンドに乗せて、アーティストとしての新境地を見せつけた。グラミー賞にも認められたアイドル卒業作でも。お騒がせ王子からEDM王子へと見事な変身ぶりを披露し、大ヒットを記録した。

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KREWELLA 『Get Wet』(2013年)

KREWELLA_Get Wet



ペンデュラムやナイフ・パーティから影響を受けたという男女3人組(現在は2人)、クルーウェラのデビュー作。ダブステップやエレクトロ〜プログレッシブハウスを取り入れたダイナミックな展開と、キャッチーなメロディが特長。ガッツあふれる美人姉妹と、巧みなプロデュース力のレインマンとの連体感も魅力だったが途中で仲間割れ。現在は姉妹で活動中。

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KYGO 『Cloud Nine』(2016年)

KYGO_Cloud Nine



北欧ノルウェーから登場して一躍人気者となったカイゴ。トロピカルハウスの旗手がデビュー作で実現したのは、音楽によるハッピーな桃源郷。スティールドラムやパンフルートを用いたサウンドは、まるで南国にいるかのよう。ゆったリ寛いだゾート気分で酔わせてくれる。ラビリンスやジョン・レジェンド、フォクシーズらもゲスト参加。デビュー作にして唯一無二の才能を見せつけた。

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LADY GAGA 『Artpop』(2013年)

LADY GAGA_Artpop



ジェンダー、セックス、名声、ドラッグなどのテーマが、壮大な宇宙観と絡めて描かれるレディー・ガガの3作目。彼女の過激なファッション同様に、アバンギャルドで暴走スレスレな見せ場を連続投下。ユーロエレクトロ寄りのアルバムには、デヴィッド・ゲッタやウィル・アイ・アムも参加。いち早くゼッドやマデオンを起用したことでも話題を呼んだ。

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LMFAO 『Sorry For Party Rocking』(2011年)

LMFAO_Sorry For Party Rocking



一世を風靡したシャッフルダンスでお馴染みのLMFAOによるセカンド作。全編オバカなパーティ大会で徹底的に攻め上げる。アルバム全体の監修を務めたのは、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アム。残念ながらコンビは解消したが、本作でのパーティロックのコンセプトは、レッドフーのソロアルバム『Party Rock Mansion』(2016年)へと引き継がれた。

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MAJOR LAZER 『Peace Is The Mission』(2015年)

MAJOR LAZER_Peace Is The Mission



“Lean On”のメガヒットを生み出した、ディプロ率いる3人組=メジャー・レイザーによる3作目。ダンスホール、スカ、レゲトンなど、ディプロの得意とするジャマイカ〜カリブ経由サウンドがカラフルに跳ねまくる。アリアナ・グランデ、エリー・ゴールディングら人気歌姫も駆けつけるが、全9曲では物足りない方には“Extended”“Remixes”などのバージョンも。

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RUDIMENTAL 『Home』(2013年)

RUDIMENTAL_Home



UKの4人組ドラム&ベースグループ、レディメンタルによるデビュー作。ソウルフルなディープハウスをドラム&ベース、ダブステップ、ジャングルなど多彩な手法で巧みにアレンジ。大絶賛を受けて全英No.1を記録した。本作からはシングル2曲もNo.1を獲得し、ポップとアンダーグラウンドサウンドのクロスオーバーを成功させた。

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SKRILLEX AND DIPLO 『Skrillex and Diplo present Jack Ü』(2015年)

SKRILLEX AND DIPLO_Skrillex and Diplo present Jack U



スクリレックスとディプロによるコラボプロジェクト、ジャックÜのデビュー作。トラップやダブステップが導入されたボーカル/ラップ系のトラックを中心に構成。カイザやアルーナジョージ、その後のキャリアを大きく躍進させることとなるジャスティン・ビーバーも参加。ジャスティンの客演したシングル“Where Are Ü Now”と本作は、ともにグラミー賞を受賞!

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THE CHAINSMOKERS 『The Chainsmokers Japan Special Edition』(2016年)

THE CHAINSMOKERS_The Chainsmokers Japan Special Edition



今や飛ぶ鳥を落とす勢い! ザ・チェインスモーカーズの日本独自に企画されたミニアルバム。切ない歌詞とメロディをポップなEDMサウンドに乗せて、皆のハートをがっしりゲット。世界のチャートを席巻した“Don’t Let Me Down feat. Daya”はオリジナルに加えて、ハードウェル&セフィックスによるリミックスも収録。

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WILL.I.AM 『#willpower』(2013年)

WILL.I.AM_willpower



母体ブラック・アイド・ピーズやプロデュース業で多数のヒットを放っていたものの、ソロでは4作目にしてようやく大成功したウィル・アイ・アム。ブリトニー・スピアーズ、ジャスティン・ビーバー、マイリー・サイラスらのスターパワーを借りつつ、アフロジャックやスティーヴ・アンジェロ、セバスチャン・イングロッソらを率いてクラブバンガーを多数放出。彼らしいロボティックな未来図を描き出す。

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ZEDD 『Clarity』(2012年)

ZEDD_Clarity



ロシア系ドイツ人DJのゼッドによるデビュー作。美しいメロディのボーカルとシンセがキラキラきらめき、痛快なビートが小気味良く飛び跳ねる。マシュー・コーマやエリー・ゴールディング、ライアン・テダーらヒットの要人が参加。ポーター・ロビンソンと共作し、フォクシーズがボーカルを担当したタイトル曲で、新人にしていきなりグラミー賞を受賞の快挙!

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ZEDD 『True Colors –Perfect Edition』(2015年)

ZEDD_True Colors



“音を聴くと色が見える”というゼッドの描いたカラフルなセカンド作。クールな透明感がみなぎっていた前作よりもパンチが倍増、サウンドも熱くなった印象が。恋の噂もあったセレーナ・ゴメスほか、エコスミスやトロイ・シヴァンも参加。日本盤には大ヒットしたヘイリー・ウィリアムス(パラモア)との共演曲”Stay The Night“も収録された。

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Text by Hisashi Murakami