EDMとは
「Electronic Dance Music」(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の略。
美しいメロディで人々を感動させるもの、思わず口ずさんでしまうポップスのように馴染みやすいもの、ハウスミュージックのようなもの、ヒップホップの要素を加えたものまで、実にバリエーションは豊かです。
EDMの代表的なサブジャンル前半の4つ「ビッグルーム」「バウンス」「グルーヴハウス」「フューチャーハウス」に続き、後半では
「トロピカルハウス」「ドラムンベース」「トラップ&ダブステップ」「トワーク」をご紹介します。
TROPICAL HOUSE(トロピカルハウス)
フューチャーハウスと共にハウスの新しいムーブメントとして派生し、名前から連想するようにリゾート的な解放感のあるラグジュアリーなサウンドが特徴。
BPM(Beats Per Minuteの略で1分間に鳴る拍ビートの数)も100〜120と幅があり、ゆったりとした暖みのあるジャンルとして親しまれています。
KYGO(カイゴ)
ノルウェー出身の若干24歳で、アヴィーチーの秘蔵っ子としてデビュー。数多くのリミックスを手掛け、マーヴィン・ゲイの「Sexual Healing」はアンオフィシャルでありながらも、その完成度の高さと人気から正式リリースされるまでに。
また昨年のノーベル平和賞のコンサートでパフォーマンスを行い、ダンスミュージックの枠を超える活躍を見せました。
SAM FELDT(サム・フェルド)
オランダ出身の22歳。EDMシーンの名門レーベル”Spinnin’ Records”のサブレーベル”Spinnin’ Deep”からリリースを行い、90年代ハウスの名曲「Show Me Love」のカヴァーで人気を不動のものに。
今年はアルバムを発表しました。
MATOMA(マトマ)
トロピカルハウスのシーンで絶大な人気を誇るマトマも、数々のリミックスでその名を押し上げた一人です。
ジェイソン・デルーロとジェニファー・ロペスがコラボレーションした「Try Me」という楽曲をプロデュースし、その活動の枠を広げています。
DRUM & BASS(ドラムンベース)
90年代にイギリスで生まれたBPMが170前後と早いスピードのブレイクビーツサウンドで、近年ではヒップホップやロックとの相性も良く、ジャンルを横断しEDMと融合し親しまれている。
SIGMA(シグマ)
2014年の「Nobody To Love」の世界的大ヒットでスターダムに登り詰めた2人組ユニット。
近年もヒット曲のリミックスや数多くのシングルをヒットチャートに送り込んでいます。
NETSKY(ネットスカイ)
ドラムンベースのトップレーベル”HOSPITAL”からデビューし、今や地元ベルギーのスターとして数々のメジャーヒットを飛ばす人気プロデューサー。
ロックのダイナミズムを彷彿とさせるライブは絶大な人気を誇っています。
TRAP / DUBSTEP(トラップ/ダブステップ)
ダブステップは2000年代にイギリスでサウンドシステム・カルチャーから生まれたアンダーグラウンド・ミュージックで、BPM140前後で低音を揺らすサウンドが特徴です。
それがやがてアメリカへと移り、スクリレックスなどに代表される攻撃的なシンセが印象的な
ブローステップというサブジャンルが派生。
そしてヒップホップと融合し、ローランドTR-808という機材のサウンドをシグネチャーに重低音を強調したBPM140〜160のトラップとして、ヒットチャートを巻き込むほどの大きなムーブメントになっています。
SKRILLEX(スクリレックス)
グラミー賞も受賞するEDMシーンを代表するプロデューサー。
ディプロとのジャックÜ名義や、ジャスティン・ビーバーのプロデュースなど近年の米国ポップシーンにも影響を与えています。
JACK Ü(ジャックÜ)
スクリレックスと
ディプロによるユニットで、ジャスティン・ビーバーをフィーチャリングした「Where Are You Now?」でグラミー賞やMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードを受賞しました。
YELLOW CLAW(イエロー・クロウ)
トラップの次なる台風の目として注目を集めているユニットで、2015年にはアメリカの人気ラッパーも多数参加したアルバムをリリースし、トラップの知名度をさらに広げる役割を果たしています。
今年5月には待望の初来日も決定!
FLOSSTRADAMUS(フロストラダマス)
キッド・シスターの弟ヤング・ジョシュ率いる、シカゴのDJユニット。
”Fool’s Gold Records”や”Mad Decent”といった名門レーベルからリリースし、トラップの人気を定着させた立役者。
TWERK(トワーク)
BPM90〜110のスピードでヒップホップと融合し、ビートに合わせてお尻を激しく振って踊るダンスとして、ダンスミュージックのみならず全米のティーンやポップスターを中心に急速に人気が広がっているジャンル。
DIPLO(ディプロ)
今やダンスミュージックのみならず現行のミュージックシーンに大きな影響を誇るアイコンといて知られるスター。
元々は彼の「Express Yourself」なる曲のPVでトワークのダンサーを取り入れたのが大きな火種になったと言われています。
DJ SNAKE(DJスネーク)
リル・ジョンとの「Turn Down For What 」や、ディロン・フランシスとの「Get Low」といったヒットを飛ばし、一躍スターダムにのし上がったフランスのプロデューサー。
そしてディプロ率いるメジャー・レイザーと共に「Lean On」を手掛け、その名声を確固たるものにしました。
BAD ROYALE(バッド・ロイヤル)
マオー・レヴィなどEDMシーンで活躍するスーパープロデューサーが集まり、結成したユニット。
メジャー・レイザー以降のEDM的ベースミュージックで数々の話題を集めています。
TWRK(TWRK)
トワークのムーブメントの担い手として知られる、ベンジとエセントリックによるスペシャルユニット。
ディプロ主宰の”Mad Decent”から、今の名義でデビューし、シーンを確立させました。
EDMの代表的なサブジャンル前半の
「ビッグルーム」「バウンス」「グルーヴハウス」「フューチャーハウス」に続き、後半では「
トロピカルハウス」「ドラムンベース」「トラップ&ダブステップ」「トワーク」をご紹介しました。いかがだったでしょうか?
EDMは日々進化しながら常に新しいサウンドが生まれています。これからもEDMを詳しく知って、より楽しんでくださいね!
Text by
TJO (Takeru John Otoguro)