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AlphaTheta 各DJ機器メーカーと提携、USB一本でプレイ可能に

共通仕様の楽曲ライブラリ「OneLibrary」始動。djay ProやTraktor Pro 4がUSBエクスポート対応

AlphaThetaがDJ機器・ソフトウェアメーカー各社と協業し、共通仕様の楽曲ライブラリ「OneLibrary」を発表。


これまでDJソフトごとにデータ構造や対応機材が異なり、クラブ環境で自身のソフトやライブラリを使用できないケースが多く存在していた。OneLibraryでは、プレイリストやCUE、BEATGRIDなどDJプレイに必要な情報を共通化。これにより、rekordbox、djay Pro、Traktor Play、Traktor Pro 4の各ソフトでエクスポートしたデータを、CDJ-3000XやCDJ-3000(ver.3.30以降)、XDJ-AZ、OPUS-QUAD、OMNIS-DUOといった対応ハードで再生できるようになる。



この統一仕様により、DJは自分のライブラリをUSBメモリ一本でどの現場にも持ち込み、シームレスにプレイすることが可能になる。djay ProはすでにUSBエクスポートに対応しており、Traktor PlayとTraktor Pro 4も今後のアップデートで追加予定。エクスポートデータにはプレイリスト、BPM、KEY、CUE、BEATGRID、波形データなどが含まれ、PCを持ち込まずにUSB一本でのDJプレイが実現する。

AlphaTheta代表取締役社長 Yoshinori Kataokaは「OneLibraryを発表できることに胸が高鳴る。DJが最適な環境で創造性を発揮できる世界を目指していく」とコメント。


Algoriddim代表 Karim Morsyは「誰もが使えるオープンなDJテクノロジーを体現するもの」と語り、Native Instruments代表 Nick Williamsも「音楽が自由に行き交うオープンなDJエコシステムへの大きな一歩」と述べた。

OneLibraryは今後も対応ソフトとハードを拡充し、DJがどの環境でも自分のライブラリでプレイできる世界の実現を目指す。