Gryffin, Excision
NEW RELEASE

Gryffin & Excision 異例のコラボが生み出すメロディック x ヘビーベースの進化系

Gryffin, Excision, Julia Michaels - Air

ここ日本でも根強い人気を誇るアメリカのDJ/プロデューサGryffinがダブステップ界の帝王 Excision、そしてシンガーのJulia Michaelsと共に新曲「Air」をリリースした。



今作はGryffinの特徴であるシネマティックなメロディーと、Excisionの低音轟くヘビーなダブステップがシームレスに融合した、まさにジャンルを越えた奇跡と呼ぶにふさわしい1曲となった。

Gryffinのプログレッシブなリード・シンセにJulia Michaelsの情感溢れるヴォーカルが絡み、前半はGryffinの得意とするエモーショナルなフューチャーベースに。そして続くセカンドドロップでは、Excisionの重く低く響くベース・サウンドが楽曲にインパクトを与えながらも、Gryffinの提示した美しい世界観を逸脱する事なく、内面から静かに、だが力強く溢れていくドロップで激しさの中にある美しさを余韻深く聴かせている。まさしくただのコラボレーションを超えた両者の持つ「静と動」「光と闇」を見事に演出した楽曲に仕上がっている。


Gryffinは今年だけでKaskadeとの「In My Head」、Band of Horsesの「The Funeral」の最新バージョンを積極的にリリース。メロディアスなソングライティングとダンスとポップの垣根を超えた作風に定評があり、2024年にここ日本でも来日公演を行ったのも記憶に新しい。昨年はArmin Van BuurenやRita Ora、Disco Linesらを迎えた3枚目のアルバム『PULSE』を発表し積極的なコラボを行なっていた中で、ダブステップ界の帝王 Excisionとのタッグは新鮮な驚きを与えてくれた。この楽曲は2月に行われたEDC MexicoのExcisionのステージにGryffinがサプライズ出演し披露されたことでも話題となった。


ExcisionはWooli & Ganja White Night、Dion Timmer、Juelzらとのコラボレーションや大規模なNexusツアーを敢行した2024年に続く、彼にとっては今年最初のリリースとなる。この楽曲を持って既にニューヨークのThe Brooklyn Mirage、ダラスのSILO、DCのEchostage、そしてラスベガスWynnでの4日間のレジデンシーが控えており、今年も彼にとって充実した1年になりそうだ。


また彼はベースミュージック・フェスの主催として8月に第7回目を迎える「Bass Canyon」と9月に第8回目となる「Lost Lands」を控えており、ダブステップを中心としたUSベース界を牽引する存在としても知られている。


楽曲の世界観の中心に立つ華やかなで繊細なヴォーカルを聴かせてくれたJulia Michaelsは、2018年のグラミー賞「最優秀新人賞」のノミネート以来、Sabrina CarpenterやH.E.R.のアルバムへの楽曲提供や2019年のJP Saxeとのコラボ「If the World Was Ending」で計6回にも渡ってグラミー賞にノミネートされている実力派。最近では先日開催されたCoachellaフェスでのZeddのステージで「Daisy」を生パフォーマンスしてくれたばかり。





Gryffinは「PULSE: PHASE 2」ツアーの真っ最中で、ファイナル公演を6月にニューヨークのThe Brooklyn Mirageで開催。今後もExcision共々数々のフェスへの出演が予定されているがこの楽曲が彼の今年のセットのハイライトを飾っていくことは間違いないであろう。