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第67回グラミー賞ダンス/エレクトロニック部門まとめ

Charli XCXが3冠、Justice & Tame Impalaが最優秀ダンス/エレクトロニック・レコーディング賞を受賞

現地時間2025年2月2日、ロサンゼルスのクリプト・ドット・コム・アリーナで第67回グラミー賞授賞式が開催された。

Beyoncéが悲願の「年間最優秀アルバム賞」を受賞し、Kendrick Lamarは「年間最優秀レコード賞」「年間最優秀楽曲賞」を含む最多5部門を獲得。2024年のシーンを象徴したSabrina Carpenterも6部門にノミネートされるなど、世界が注目するアーティストたちが栄冠を手にした。



授賞式のもう一つの見どころであるLIVEステージでは、「最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオ/グループ)」を受賞したLady Gaga & Bruno Mars、新人賞を受賞したChappell Roan、6部門にノミネートされたSabrina Carpenterらが登場。それぞれの個性が際立つ圧巻のパフォーマンスを披露した。


ここからは、EDM MAXXが注目するダンス/エレクトロニック部門について深掘りしていく。

【最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム】
今年のダンスシーンを象徴するアーティストとなったのはCharli XCX。最新アルバム『Brat』が最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞を受賞し、さらにアートワークが評価され最優秀アルバム・パッケージ賞も獲得。「Von Dutch」では最優秀ダンス・ポップ・レコーディング賞にも輝き、3冠を達成した。


授賞式では「Von Dutch」と「Guess」をパフォーマンスし、プロデューサーのThe Dareもステージに登場。客席では、この曲のコラボレーターBillie Eilishが楽曲に合わせて踊る姿が映し出され、さらにステージには下着が降り注ぐ演出も話題に。ダンスミュージックとポップの架け橋となる存在として、Charli XCXの影響力を改めて証明する夜となった。


ノミネートには、Zeddの9年ぶりとなる3rdアルバム『Telos』、Four Tetの『Three』、Kaytranadaの『Timeless』など、2024年を象徴する作品が並んだが、最終的にCharli XCXが栄冠を手にした。





最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム部門 ノミネート作品
🏆 Charli XCX – Brat
• Four Tet – Three
• Justice – Hyperdrama
• Kaytranada – Timeless
• Zedd – Telos


【最優秀ダンス/エレクトロニック・レコーディング】
最優秀ダンス/エレクトロニック・レコーディング賞には、Justice & Tame Impalaの「Neverender」が輝いた。フレンチエレクトロとサイケデリックロックが融合したこの楽曲は、シーンに新たな風を吹き込んだ。


ノミネートには、Disclosureの「She’s Gone, Dance On」や、Fred Again.. & Baby Keemの「Leavemealone」など、2024年を代表する楽曲が並んだが、最終的にJusticeが受賞を果たした。




最優秀ダンス/エレクトロニック・レコーディング部門 ノミネート楽曲
🏆 Justice & Tame Impala – Neverender
• Disclosure – She’s Gone, Dance On
• Four Tet – Loved
• Fred Again.. & Baby Keem – Leavemealone
• Kaytranada Featuring Childish Gambino – Witchy



【最優秀リミックス・レコーディング】
最優秀リミックス・レコーディング賞には、Mark RonsonとFNZによるSabrina Carpenterのヒット曲「Espresso」のリミックスが選ばれた。Sabrina Carpenterはポップ・ボーカル部門でも受賞し、2024年のグラミーで大きな存在感を放った。



また、Sabrina Carpenterは授賞式で「Espresso」「Please Please Please」を披露。シネマチックな演出と華やかなステージで観客を魅了し、エンターテイナーとしての存在感を示した。


同部門では、David GuettaによるShaboozeyの「A Bar Song (Tipsy)」リミックスや、Kaytranadaのリミックス作品もノミネートされていた。




最優秀リミックス・レコーディング部門 ノミネート楽曲
🏆 Sabrina Carpenter – Espresso (Mark Ronson x FNZ Working Late Remix)
• Charli XCX – Von Dutch (A. G. Cook Remix Featuring Addison Rae)
• Doechii & Kaytranada Featuring JT – Alter Ego (Kaytranada Remix)
• Julian Marley & Antaeus – Jah Sees Them (Amapiano Remix)
• Shaboozey & David Guetta – A Bar Song (Tipsy) (Remix)



【最優秀アフリカン・ミュージック・パフォーマンス賞】
近年、アフロビーツやアマピアノの世界的な盛り上がりを受け、2024年に新設された最優秀アフリカン・ミュージック・パフォーマンス賞。昨年はTylaが初代受賞者となったが、今回はナイジェリア出身のアフロビーツ/R&BアーティストTemsが「Love Me Jeje」で受賞。2023年、Futureのヒットシングル「Wait For U」への客演参加で初のグラミーを獲得した彼女にとって、今回が2度目の受賞となった。



最優秀アフリカン・ミュージック・パフォーマンス賞
🏆 Tems – Love Me Jeje
• Asake & Wizkid – MMS
• Burna Boy – Higher
• Chris Brown Featuring Davido & Lojay – Sensational
• Yemi Alade – Tomorrow

第67回グラミー賞の全受賞者及びノミネートリストはこちら