Calvin Harris この96ヶ月=8年の集大成となる最新アルバムをリリース

ダンス〜ポップ・シーンの垣根を超えて活躍するスコットランド出身のDJ/プロデューサーCalvin Harrisが、8/9に最新アルバムとなる『96 Months』をサプライズ・リリースした。

タイトルとジャケット写真は2012年にリリースされ、それまでUKやヨーロッパを中心にダンスポップ・アクトとして人気を博していたCalvin Harrisが、当時巻き起こっていたEDM旋風とリンクし、一躍世界的スーパースターとしてその名を広げる事となった名作『18 Months』からのインスピレーションを得たものとなっている。

『96 Months』= 8年の名の通り、もう一つのEDM最大のヒットアルバムとなった2014年の『MOTION』以降、特に彼がEDMからハウス・スタイルへとシフトチェンジしたシングル作品群がメインに含まれているコンピレーション・アルバムとなっている。Rihannaとの「This Is What You Came For」、Dua Lipaとの「One KIss」は今やサッカーソングとしても愛されている。またEDM全盛期の中でもハウス作品として大きなヒットを記録したDisciplesとの「How Deep Is Your Love」、Sam Smithとの「Promises」など、この4曲を紹介するだけでも、脱EDM以降も変わらないメロディセンスとプロデュース力によってポップ・シーンに大きな影響を与え続ける彼の存在感を確認することができる。





彼はこの間にもディスコ〜ソウルに影響を受けたレイドバックな作品で世界的なヒットと評価を獲得した『Funk Wav Bounces』シリーズを発表し、2020年のコロナ期間には90年代のアシッド・ハウスやレイヴ・ミュージックからインスパイアを得た変名義「Love Regenerator」でストイックなダンス作品をリリース。その活動も現行のTECHNO〜TECH HOUSEムーブメントの人気とリンクし、今のCalvin HarrisのDJセットでは往年のヒット曲にレイヴ感のある図太いキックやアシッド・シンセが鳴る自身の経験を見事に融合し、各大型フェスで反響を呼んでいる。





その集大成とも呼べるのが2023年のEllie Gouldongとの「Miracle」だろう。90年代トランスを今の時代にアップデートさせた楽曲は世界中で大ヒット。そして彼女と4度目のコラボとして話題を集めている最新曲「Free」も収録されている。





このアルバムは彼の近年のベスト・アルバムというだけでなく、時代によって流行が左右しやすいシーンにおいてもしっかりと爪痕を残してきたCalvin Harrisの才能と軌跡をまとめた全17曲が収録されている。ちなみにSpotifyだけでも総再生数が90億回以上ストリーミングと記録の面でもその実績は証明されている。