Spotify「今年の夏の1曲」に選ばれた新鋭 CYRIL 新たなサマーチューンをリリース

CYRIL - Fall At Your Feet (with Dean Lewis)

オーストラリア出身のDJ/プロデューサーCYRIL (シリル)が、シンガーのDean Lewis (ディーン・ルイス)をフィーチャーした新曲「Fall At Your Feet」をリリースした。

この楽曲はオーストラリアを代表するロック・バンドCrowded House (クラウデッド・ハウス)の1991年アルバム『Woodface』に収録された楽曲のカヴァーで、涼しげな心地良さを誘うハウス・トラックにDean Lewisの力強くも優しさを帯びた歌声が絡む夏にピッタリなダンスミュージックになっている。

原曲：Crowded House「Fall At Your Feet」(1991)

CYRILは1997年生まれ。10代後半から音楽制作をはじめ、2021年にはAORのRupert Holmes (ルパート・ホルムズ)「Escape (The Piña Colada Song) 」やR&BのMario (マリオ)「Let Me Love You 」などをハウス・リミックスした音源をネットにアップし始める。その中でも2023年に製作したChris Norman & Suzi Quatro (クリス・ノーマン & スージー・クアトロ)による1978年のポップ・ヒット「Stumblin’ In」のリミックスがサッカーチーム=FCバイエルン・ミュンヘンの選手達が使用したことで、TikTokを中心に大きなバズを起こし一躍ヒットした。この楽曲はダンスミュージック老舗レーベル「Spinnin’ Records」より彼の名義で正式にリリースされ、現在は2億5,000万以上のストリーミング数を記録し、地元オーストラリアやヨーロッパ諸国を中心に多くの国でプラチナ&ゴールド・ディスクを獲得。またSpotifyの選ぶ今年の夏を代表する楽曲に与えられる「Songs of Summer 2024」にも選出され、さらにCYRILの名は注目を集めることとなった。

原曲：Chris Norman & Suzi Quatro「Stumblin’ In」(1978)

Dean LewisはCYRILと同じオーストラリア出身。2017年リリースの「Waves」がその年の現地で2番目に売れたシングルに輝き、2018年の「Be Alright」は全世界でヒットし18億ストリーミングを記録。オーストラリアを代表するシンガーとしての地位を確立した。またダンスミュージック・シーンにおいても2019年にMartin Garrixとの「Used To Love」、Kygoとは2022年に「Lost Without You」「Never Really Loved Me」の2曲でコラボしEDMファンにも知られた存在となっている。

今やシーンの注目株となったCYRILは来たる8月9日に今作を含むEP『From Down Under』をリリース予定で、今年の夏は世界を巡るワールドツアーを敢行中。またインスタグラムを中心に多くのリミックスを量産しており、中にはアメリカのTeddy Swims (テディ・スウィムズ)やDrum & BassプロデューサーのNetsky (ネットスカイ)本人達も登場させるなど今後のリリースに向けて楽しい話題を振りまいてくれている。