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今年はコイツが番狂わせを起こすかも!?『TOP 100 DJS』注目の新鋭アーティスト

世界中のDJを格付けしたイギリスのダンスミュージック誌「DJ Mag」の名物企画『TOP 100 DJS』の投票が7月から実施されています。しかも今年から日本語でも対応可能に。その人気DJランキングで、今年は大幅ランクアップ&初トップ100入りしそうな注目アーティストを編集部独断でピックアップしてみました!

イギリスのダンス・ミュージック専門誌『DJ Mag』が毎年実施しているDJ総選挙『TOP 100 DJS』。

世界中から投票に参加でき(今年からは日本語対応も!)、投票数は100万票超えという大規模な人気投票ですが、すでに7月より受付がスタート(イギリス時間の9月14日まで)。

そこでEDM MAXX編集部では、トップ10アーティストの予想に続き、今年ランクアップが期待される&トップ100入りしそうなアーティストをピックアップ。

昨年初登場ながらトップ25入りした大型新人や、話題の覆面アーティスト、さらにはまだ日本での知名度は高くないもののランクインが期待されるDJまで一挙に紹介します♪

MARSHMELLO(マシュメロ)


インターネット上に突如現れ、SoundCloudでジャックÜやゼッド、アヴィーチーなどのリミックスやオリジナル楽曲をアップすることで注目を集め、2015年にはBeatportの期待の新人アーティストに選ばれた覆面アーティスト。

昨年からはステージへの出演もスタートし、今年はマイアミの「Ultra Music Festival」に出演したり、5月にはラスベガスでアヴィーチーの代役を務めたことでも話題に(今年は「ULTRA JAPAN」にも出演!)。

彼のサウンドはフューチャーベース〜トラップ系まで幅広く、今年1月にリリースしたアルバム『Joytime』からのシングル“Keep it Mello”やMonstercatからリリースした“Alone”など、中毒性の高いサウンドで世界を席巻中。今まさに旬のアーティストだけに『TOP 100 DJS』初登場ながら上位に入りそうな予感!?

JAUZ(ジョウズ)


Mad Decentから2014年にリリースした“Feel the Volume”をヒットさせ一躍シーンに踊り出たLA出身のEDMプロデューサー。ルーツはダブステップとのことですが、ハウス〜トラップ〜ベースミュージックを横断するそのサウンドの特徴は何といってもファットなベース。

昨年リリースした“Rock The Party”もヘヴィープレイされていたので聴き覚えのある方も多いはず。

現在23歳という若さながらその才能はディプロも絶賛。様々なアーティストたちからの信頼も厚く、最近もティエストやスクリレックス、マシュメロといったアーティストとコラボを重ねヒットを量産しているので、今年は初のTOP100入りに期待!

THE CHAINSMOKERS(ザ・チェインスモーカーズ)


2014年、スティーヴ・アオキのレーベルDim Makからリリースした“#SELFIE”が大ヒット(そのMVは4億再生を突破!)し、同年の『TOP 100 DJS』に初登場した2人組。

その年は97位にランクインしましたが、2015年の『TOP 100 DJS』では残念ながら圏外に……。とはいえ、この1年で全米ダンスチャートの1位を独走していた“Lean On”を破り、トリプルプラチナを達成した“Roses”や全米総合チャートの3位にまで登りつめた“Don’t Let Me Down”など、“#SELFIE“とはまた違うサウンドのアンセムを世に送り出しています。

また彼らの最新曲”Closer”はビルボードNo.1を記録。今年の『TOP 100 DJS』で100位圏内に返り咲く可能性は大。

W&W


2010年に71位で『TOP 100 DJS』に初登場。その後は着実に順位を伸ばし、2012年には25位に。以降は2015年まで常に20位以内にランクインするなど、オランダのトップアーティストとして存在感を示し続けているW&W。

そんな彼らは今年に入り、世界No.1 DJユニット:ディミトリ・ヴェガス&ライク・マイクとの“Arcade”や、オランダの王者ハードウェル&パーティモンスター:リル・ジョンとの“Live The Night”といったビッグなコラボを連発し、その勢いは増すばかり。

また彼らが手掛けたアデル”Hello”やジャスティン・ビーバー”Sorry”のリミックスは、いまだに世界中のダンスフロアを揺らし続けています。今年はランクアップが期待できそうです!

KSHMR(カシミア)


ヒップホップユニット:ザ・キャタラクスとして活動をスタート。2014年からカシミア名義でEDMシーンに登場したプロデューサー。同年にリリースした“Burn”がBeatportの1位を獲得する大ヒットに。

昨年は“Jammu”やティエストとの“Secrets”といったフロアアンセムをドロップ。さらには「Ultra Music Festival」のティエストのステージにゲストとして登場し話題を集め、その年の『TOP 100 DJS』に初エントリー23位にランクインする快挙を達成(この順位は同年初ランクインしたDJのうち最高位!)。

今年はマイアミの「Ultra Music Festival」や日本でも「electrox」に出演、そこでは新曲を10曲以上ドロップするなど、まだまだ隠し玉を残しており、今年のランキングにも注目。

YELLOW CLAW(イエロー・クロウ)


オランダはアムステルダム発のEDMユニット、イエロー・クローは昨年の『TOP 100 DJS』に初登場、76位にランクイン。

もともとトリオだったのですが、今年6月にMCでプロデューサーのビジーが脱退し、現在はデュオとして活動中です。

サウンドとしてはトラップやムーンバトン、ダブステップといったベースミュージック系で、今年スクリレックスのレーベルOWSLAからリリースした新曲“Alright”もトラップ系とトラップムーブメントの勢いに乗ってランクを上げそう。

最近リリースされたDJスネイクとのコラボ“Ocho Cinco”も今夏ヘヴィプレイされそう! ちなみに彼らは9月の「SENSATION Japan」に出演決定!

OLIVER HELDENS(オリヴァー・ヘルデンス)


オランダのDJ、オリヴァー・ヘルデンスもまた目下注目を集める若手プロデューサーのひとり。

EDMのなかでもディープハウス寄りなサウンド:フューチャーハウスの立役者としてシーンを牽引、出世作となった“Gecko (Overdrive)”をはじめ、近年も“Last All Night (Koala)”やティエストとコラボした“The Right Song”といった楽曲をヒットさせており、昨年はBeatportチャートでNo.1を4回獲得する大活躍を見せています。

『TOP 100 DJS』には2014年、34位で初登場し翌年には12位にランクアップ。今回はトップ10の牙城を崩せるかが見ものですね。

DON DIABLO(ドン・ディアブロ)


オリヴァー・ヘルデンスやチャミとともに、フューチャーハウス・シーンを代表するベテラン・プロデューサーのドン・ディアブロ。

新鋭ではありませんが、今年のランキング要注目ということでピックアップ!

彼が15歳のころ、90年代に活動をスタートしておりキャリアは長いですが、2014年にリリースした“Any Time (is Housetime)”、そのタイトルどおりハウスの享楽感あるエレクトロ〜プログレッシブハウスサウンドで世界中のパーティピープルを魅了し、『TOP 100 DJS』では2014年に初登場(82位)、翌年にはなんと52ランクアップし一気に30位に躍り出ています。

昨年はティエストとのコラボ曲“Chemicals”が大ヒット。今年はスティーヴ・アオキとも“What We Started”でコラボし(こちらはキャッチーなバラード系EDM)、絶えずファンを獲得し続けています。

BOBBY ROCK(ボビー・ロック)


2013年、デビューEP「Blitz / Arise」をリリースしたロッテルダムのDJデュオ、ボビー・ロック。

このEPでニッキー・ロメロやハードウェル、アクスウェル、マーティン・ギャリックスといったアーティストらのサポート受けることに。

2014年にニッキー・ロメロのレーベルからリリースした“New Life”はBeatportチャートのトップ10入りを果たし、今年はブラスタージャックスがマイアミ「ULTRA」をはじめとしたギグでヘヴィプレイしていたトラップ系新曲“Make Noise”が話題に。

また、『DJ Mag Japan』によると世界屈指のダンス・ミュージックイベント「Winter Music Conference」で行われた「WMC Buzz Chart 2016」のNo.1に選ばれたとのことで、ブレイクが期待される彼らだけにDJランキングでの躍進もあるかも!?

TONY JUNIOR(トニー・ジュニア)


Spinnin’ RecordsやティエストのMusical Freedom、スティーヴ・アオキのDim Makで活躍するオランダはユトレヒト出身のDJ/プロデューサー、トニー・ジュニア。

10歳のころからドラムを叩き始め、20歳のときに8年間ドラマーを務めたバンドが解散。その後、友人に誘われたクラブでダンスミュージックの洗礼を受け、楽曲制作をスタート。

それまではダンスミュージックとは無縁だったそうですが、2010年にリリースした初のオリジナルトラック“Loesje”がいきなり母国で大ヒット。

その後もスティーヴ・アオキ&ナーヴォとの“Lightning Strikes”や、ダブズとの“Immortal”やボージャスとの “Break The House”といったコラボ曲をリリース。

近年ではティエストとコラボした“Get Down”や7月にリリースしたポルトガルのEDMアーティスト:クーラとの”Walk Away”がヒット中。その存在感が高まっていますが、果たしてランクインなるか?

BOLIER(ボリアー)


2003年に活動をスタート、Spinnin’ Recordsなどで活躍するオランダのハウス〜トランスDJボリアー。

彼は2008年に『TOP 100 DJS』に初ランクイン(95位)、その後2009年(63位)→2010年(68位)→2011年(99位)とトップ100入りするなど人気をキープしてきました。

近年は、“Is This Love”や“Every Single Piece”、“Sweet Love”などハウスの多幸感とEDMのキャッチーさが同居した良質なトラックをリリース。

カルヴィンのアンセム“How Deep Is Your Love”が象徴的でしたが、EDMシーンの中でもハウシーなトラックが受け入れられヒットするようになってきているので、この流れに乗って『TOP 100 DJS』に返り咲くかもしれないですね。

Spotifyも彼を2016年チェックすべきアーティストとしてピックアップしているので、要チェックですよ!

Text by EDM MAXX編集部