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DJ神父 Padre Guilherme スロヴァキア・聖エリザベス大聖堂前をレイヴ化

コシツェ大司教 Bernard Bober の75歳を祝した“大聖堂前レイヴ”が話題に

“DJ神父”として知られるPadre Guilhermeが、スロヴァキア・コシツェにある聖エリザベス大聖堂(St. Elizabeth Cathedral)前で、コシツェ大司教 Bernard Bober の75歳を祝うイベントに出演しDJセットを披露。


Padre Guilhermeは1999年からポルトガル・ブラガ大司教区で司祭を務め、国防軍と治安部隊の従軍牧師として中佐の階級を得た経歴を持つ。長年の奉仕活動と並行してDJとしての表現も続け、パンデミック期には毎週オンライン配信でテクノ、宗教音楽、フォークを交えたセットを公開。信仰とエレクトロニックミュージックを結びつける独自のアプローチを探求し、音楽が多様なコミュニティをつなぐ力に注目してきた。


当日、大聖堂の外観にはレーザー、スポットライト、プロジェクションマッピングが投影され、宗教行事とは異なるレイヴ仕様のフェスティブな雰囲気が広がった。会場には若者から家族層まで多様な参加者が集まり、Padre Guilhermeがステージに立ちDJセットを披露。

パフォーマンス中には、第267代ローマ教皇レオ14世による映像メッセージが大型LEDに投影された。「Dear young people」と語りかけながら若者を歓迎し、“異なる国から集い、同じ信仰で結ばれた姿は友愛と平和の象徴”と述べ、“恐れずに信仰を示し、喜びを分かち合ってほしい”と呼びかけた。このメッセージはPadre Guilhermeの楽曲「Dear Young People」にも使用されている。会場は終始熱狂に包まれた。


神父による新たな活動は幅広く称賛される一方で、“レイヴ文化は教会の本質から逸脱している”との批判も存在する。しかしPadre GuilhermeはEP「Integral Ecology」のリリースやDreamfields Mexico出演など活動の幅を広げ続けており、宗教文化と現代音楽を橋渡しする存在として注目されている。