UKドラムンベース新鋭 Hedex – ジャンルを越境するデビュー・アルバムをリリース

Hedex - 『MHITR: The Album』

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UKドラムンベースの新世代を担うDJ/プロデューサーHedexがデビュー・アルバム『MHITR: The Album』をリリースした。

Hedexは1995年生まれの30歳。卓越したプロダクションスキルと、フロアを瞬時に熱狂へ導く圧倒的なライブパフォーマンスで知られる。High Contrast「If We Ever」に魅了されたことをきっかけにドラムンベースの世界へと没入し、2010年代半ばからジャンプアップ・シーンで頭角を現した。エネルギッシュなビルドアップと攻撃的なドロップを武器に、世界中のフェスやクラブを揺らし続けている。これまでにÖwnboss & SEVEK「Move Your Body」リミックス、Chase & Statusとの「Liquor & Cigarettes」、Tiëstoとの「Click Click Click」など数々のヒットを生み出し、シーンを代表する存在となった。

■ Hedex ライブセット

アルバムタイトル「MHITR」は“My Home Is The Rave”の略。クラブとレイヴこそ自らの居場所であると宣言するような本作には、ジャンプアップ、リキッド、ジャングル、ベースライン、UKガラージ、さらにダブステップやハードテクノまで、多様なスタイルを横断する全17曲が収録されている。

オープニングを飾る「Rowdy (BLAOW!)」は、MC Eksmanの“Let’s get rowdy”というシャウトから幕を開けるジャンプアップ。荒々しいベースと高揚感あふれるビートがぶつかり合い、アルバム全体のトーンを決定づける一曲だ。

■ Hedex ft. Eksman – Rowdy (BLAOW!) MV

続く「Can’t Decide」では、新鋭プロデューサーe.motionと、Fred again..「Ten」の共作でも知られるグラミー3冠ソングライターJozzyをフィーチャー。メロディックな要素と鋭いリズムが交錯し、アルバムの流れを引き締める。
さらに「Dance Dance Dance」では、UKロック／エレクトロ・バンドEnter ShikariのRou Reynoldsを迎え、ギターリフとドラムンベースの疾走感を融合。硬質かつドラマティックなクロスオーバーが展開される。
「SEND DEM」では、一転してアグレッシブなUKガラージへと舵を切る。ピークタイム仕様の強度で、Hedexのサウンドの振り幅を見せつける。
そして「Same Cycle」には、ArrDeeとDigital Farm Animalsが参加。ヒップホップのフックを取り入れつつ、ドラムンベースのグルーヴと融合したキャッチーなクロスオーバーで、アルバムの中でも特に存在感を放つ楽曲だ。

■ Hedex, ArrDee & Digital Farm Animals – Same Cycle

ラストを飾るのは、自身の代表曲「MHITR (Semi-Automatic)」のVIPバージョン。数々のフロアを盛り上げてきた特別仕様がついに公式リリースされ、アルバムを力強く締めくくる。

リリースを記念して行われたMHITR UKツアーは各地でソールドアウトを記録。Hedexはエネルギッシュなプレイで会場を熱狂の渦に包み込み、シーンのトップランナーであることを改めて証明した。