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NEW RELEASE

ソウルフルなDnBで“原点回帰” – UKシーンを代表するRudimental、待望の5thアルバム解説

Rudimental - 『RUDIM3NTAL』

UKダンスシーンを代表するドラムンベースグループ・Rudimental(ルディメンタル)が、待望の5thスタジオアルバム『RUDIM3NTAL』をリリース。
ロンドンの音楽文化とともに育ち、10年以上にわたりクラブ/フェスシーンを牽引してきた彼らの最新作は、ジャンルの枠を越えたコラボレーションと、彼ら自身のルーツであるドラムンベースへの回帰を両立させた野心的な作品だ。


Rudimentalは、Piers Aggett、Kesi Dryden、Leon “Locksmith” Rolleからなる3人組のプロダクション・ユニット。ドラムンベースを軸に、ソウル、ファンク、R&B、ポップまでを自在に横断するジャンルレスな音楽性で知られ、2012年の大ヒット「Feel the Love(feat. John Newman)」で一躍その名を轟かせた。その後も「Waiting All Night」「Lay It All on Me」などを筆頭に、数々の国際的ヒットを生み出し続けてきた。

彼らの特徴は、クラブ仕様のドラムンベースを軸にしつつも、ソウルフルなボーカル、ブラスや鍵盤など生楽器の要素を積極的に取り入れ、ポップとアンダーグラウンドを自在に行き来する音楽性にある。9度のBRITアワードノミネート、2度の全英No.1アルバム、3つの全英No.1シングル、累計55億回超のストリーミング――Rudimentalは、この10余年で最も成功したUKダンスグループのひとつとしての地位を確固たるものにした。
2025年5月には横浜・赤レンガ倉庫で開催される音楽フェス・GREENROOM FESTIVALにも出演し、観客を大いに沸かせた。


最新アルバム『RUDIM3NTAL』は全15曲構成。1991、AR/CO、Karen Harding、Khalid、PNAU、Skepsis、Charlotte Plank、Flowdan、Rag’n’Bone Man、venbee、Vibe Chemistryなど、シーンの最前線で活躍する豪華アーティストたちが集結。既発のヒットに加えて新曲を多数収録し、キャリアを総括しつつも新章の幕開けを告げる内容になっている。
以下、注目楽曲を解説する。

■ 「Nights Like These (feat. Rag’n’Bone Man)」
アルバムからの新シングル。Rag’n’Bone Manの深くソウルフルな歌声と、ルディメンタルの高揚感のあるプロダクションが見事に調和した、アルバムを象徴するトラックだ。


■ 「Chop Dem Down (w/ 1991 feat. RoRo)」
軽快なヴォーカルとホーンに、轟くベースが重なるクラブ仕様の鋭い1曲。RoRoは近年Oliver Heldens「SHINE」やChris Lake × Sammy Virjiの最新作「925」でもヴォーカルを務め、注目度が急上昇中。



■「All I Know (w/ Khalid)」
Khalidの柔らかな歌声が浮遊感あるサウンドと重なり、軽快なDnBビートに溶け込む。ジャンルの垣根を越えた、洗練されたポップ・ドラムンベース。


■「Stamina (feat. Venbee)」
新進気鋭のシンガーソングライターVenbeeをフィーチャー。繊細な歌声と内省的なサウンドが深みを加える、エモーショナルなトラック。


■「Green & Gold (feat. Charlotte Plank & Riko Dan)」
2024年、Spotifyで2番目に多くストリーミングされたドラムンベーストラック。Charlotte Plankが魅惑的なボーカルを、グライムMCのRiko Danがキレのあるライムを披露。ジャングルとグライムのルーツを感じさせる、UKストリート・エナジー全開の1曲。


■「Thank You (feat. Liv Campbell)」
ソウルフルで温かく、アルバムを感謝と余韻とともに締めくくるラスト・ナンバー。穏やかなグルーヴが主軸で、生楽器が温かい雰囲気を創り出している。


アルバムリリースに際して、Rudimentalは次のようにコメントしている。
「僕たちの5thアルバムの制作に関わってくれたみんなに心から感謝してる。20年経った今も、一瞬一瞬を楽しんでいるよ。どこにいようと、大音量で聴いて欲しい。」