Contrast Magazine
NEW RELEASE

Calvin Harris x Elllie Goulding による今夏アンセムをNicky RomeroがエモプロにRemix

Calvin Harris x Elllie Goulding - Free (Nicky Romero Remix)

7月にリリースされ今年の夏のアンセムの1曲となったCalvin Harris x Elllie Goulding – Freeに新たにNicky Romeroによるリミックスが発表された。




今やダンス〜ポップ・シーンの垣根を超えて活躍するDJ/プロデューサーのCalvin Harrisにとって、シンガーEllie Gouldingとのコラボレーションは4度目となる。2010年代の「I Need Your Love」「Outside」、そして昨年久しぶりのコラボとして、90’sレイヴ〜トランスにオマージュを捧げた「Miracle」は2023年を代表するアンセムとして大ヒットを記録し、2人の相性の良さを証明した。


90’sレイヴ・リバイバルを想起させるブレイクビーツはドロップでの疾走感溢れるハウス・ビートに展開。そして高揚感を煽るピアノリフのメロディがEllieの歌声と見事にマッチしたサマーソングとなった。


Calvin Harrisはこの8月にもこの8年間の集大成となるヒット曲を網羅した最新アルバム『96 Months』をサプライズ・リリースしたばかり。一躍世界的スーパースターとしてその名を広げる事となった2010年代の名作『18 Months』からタイトルのインスピレーションを得て、2014年の『MOTION』以降、特に彼がEDMからハウス・スタイルへとシフトチェンジした頃のシングル群がメインに収録。Rihannaとの「This Is What You Came For」、今やイギリスでサッカーソングとして親しまれているDua Lipaとの「One KIss」など、脱EDM以降も変わらないプロデュース力によってポップ・シーンに大きな影響を与え続ける彼の存在感を確認することができる。



Ellie Gouldingも9月にはSkrillexが尊敬するプロデューサーFour Tetの新曲「In My Dreams」に参加。音数が少ないながらも幻想的でドリーミーなトラックに彼女の歌声が見事に融合したダンスポップに仕上がり、高い評価を獲得した。


「Free」は現在までに2Step調のビートにアレンジされた「Sunset Mix」や疾走感溢れるレイヴ感を強めたJoel Corryによるリミックス。UKハウス・シーンでアップカミングな存在として注目されるArielle Freeによるリミックスがすでにリリース。そんな中でNicky Romeroによるバージョンが発表された。

今年の夏の来日公演では、日本の新しい才能を育成していくプロジェクト「GIANTKILLERZ」のメンターとしてもDJ前の忙しいタイミングをぬって教壇に立ち、自身のプロデュース作業や音楽に対する熱い情熱を見せてくれたばかりのNicky。最近は別名義”Monocule”としてもよりディープでテッキーなサウンドを提唱し、昨年「Miracle」のリミックスを手がけた際はアシッドベースが鳴り響くテック・ハウスなバージョンを提供してくれたが、今回は「GIANTKILLERZ」の際にも往年のエモーショナルなプログレッシヴ・ハウス回帰を示唆してくれていたが、まさにCalvin x Ellieの持つメロディアスな要素をよりパワーアップさせた彼お得意のエモーショナルでフロアライクなリミックスに仕上げてくれた。