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ULTRA MUSIC FESTIVAL 24′ DAY3 レポート

Calvin Harris、Armin Van Buuren、Afrojack、Oliver Heldensなど、最終日のハイライトをまとめ

米マイアミで3月22、23、24日に開催されたULTRA MUSIC FESTIVAL 24’。

ULTRA MUSIC FESTIVAL 24′ DAY1 レポート
ULTRA MUSIC FESTIVAL 24′ DAY2 レポート


最終日となる3日目は、初日の豪雨の影響も無く定刻通りにスタート。11年ぶりの出演でトリを飾るCalvin HarrisやベテランArmin Van Buuren、テイストの違う2ステージをこなしたAfrojackとOliver Heldensなど最終日にふさわしい豪華なメンツが並んだ。
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・WORLDWIDE STAGE
この日もダブステップ、ドラムンベースを中心としたベース・フロアとして大いに盛り上がったこのステージ。中でもDAY2の同フロアをロックしたChase & Statusと共に2023年のアンセム「Baddadan」を生み出したBouは、ヒット曲「F*ck Jump Up」でもコラボをしているMCのB Liveを引き連れ、マイアミに完全なUKのバイヴスを持ち込んでいた。他の同ジャンルの出演者と比べると若手ではあるが今後の活躍がさらに期待される。

Bou x B Live


そしてこちらもドラムンベース・シーンを超え大ヒットを連発しているDimension。「DJ Turn It Up」からMarlon Hoffstadt「It’s That Time」、MK & Dom Dolla「Rhyme Dust」のリミックスなど、去年話題になった自身の楽曲を中心にドラムンベースのブレイクビーツとハードコアの四つ打ち高速ビートを上手くブレンドしたグルーヴで会場をロック。途中にはNGHTMRE、そしてラストにはAlison Wonderlandがステージに上げ、それぞれと手掛けた未発表のコラボを届けてくれた。今年はEDMスターDJ達がドラムンベースをプレイする機会が多かったが、ベース系他ジャンルのDJとのコラボ発表で今後のドラムンベース人気の加速を予見させるステージでもあった。

Dimension x Alison Wonderland


Dimensionフルセット動画



・RESISTANCE
DAY2のMathameのようにテクノだけではない進化を感じさせるプレイを聴かせてくれたのはウクライナのデュオARTBAT。Armin Van Buurenとのコラボ曲やMeduza、Nicky Romero、Danny AvilaなどEDMがテクノ的なアプローチにも近づいてきた今の気分を見事選曲の妙で聴かせてくれた。途中にはDavid GuettaのFuture Raveプロジェクトの相棒ともいえるMORTENをステージに招きコラボ楽曲「Hollow」を披露し、今後のシーンの動向を垣間見せてくれた。


そして注目はHI-LOとEli BrownのB2B。HI-LOはOliver Heldensのテクノ名義。なのでこの日はメインと共に2ステージでのパフォーマンス、と改めて彼の人気の高さをうかがえる。対するはドラムンベース・ユニットLoadstarからテクノスターへと華麗な転身を果たしたEli Brown。まずは二人の未発表曲からスタートし、それぞれの楽曲を中心にオーヴァーグラウンド&アンダーグラウンドの両方からジャンルを超えて熱い支持を集める圧倒的なグルーヴを聴かせてくれた。


さらに圧倒的なステージを見せてくれたのはEric Prydzだろう。今回は3D映像ショー「HOLO」でのセットではなかったがセットリストを見る限りほぼ全ての曲が現場でしかプレイしていない未発表音源ばかり。トランシーで陶酔感を煽るDJプレイに会場は完全にロックされていた。ほぼインスト楽曲の中、後半にはEmpire Of The Sunと自身の「Mirage」をマッシュアップし、正規リリースもされたEric Prydz vs. Empire Of The Sun「We Are Mirage」でさらにボルテージをアップ。


ラストはPryda名義での「Sol」に2001年のハウス・クラシックDajae「Everyday My Life」のアカペラをマッシュアップ。ビートが収まり、シンセとアカペラのリフレインが繰り返される中、少しずつ聞こえて来たのがDaft Punkの「One More Time」のリフだ。配信越しに見るだけでも会場の興奮が伝わってくる感動のステージを見せてくれた。


・LIVE STAGE
Calvin Harrisの配信が無い時間は、DAY2のMadeon B2B San Holoのセットが公開された。中でもハイライトはMadeonがマイクを持ち、San Holoがギターを弾いての各々のヒット曲「Shelter」と「Lights」のマッシュアップを生で披露した事。この二人のB2Bを実際に生で体感したいと感じた感動的な瞬間だった。



・ULTRA MAIN STAGE
メインステージ三日間を通して最もユニークだったのは2022年のディスコ・ハウス「Baby Girl」のヒットで知られるDisco Lines。早い時間から太陽を浴びながら聴くディスコ〜テックを主としたハウス・グルーヴがとにかく気持ち良く、ULTRAマイアミの懐の深さを感じさせる人選だった。ここでは新曲となるTchami x Malaaとの3者コラボ「Nineteen 84」をプレイ。


この日はRESISTANCEでのEli BrownとのB2Bでも大忙しのOliver Heldensはメインステージでもその人気ぶりを見せてくれた。Future Houseの代表格から今やテクノシーンでも人気を誇る彼らしいプレイで、HI-LO名義での楽曲にAnymaを、さらに自身のヒット曲「Gecko (Overdrive)」を見事にマッシュアップさせスタート。
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そこから硬めのサウンドでグルーヴを持続させながらヒット・ポップスのアカペラを上手く混ぜながらフロアのテンションをキープし続ける。途中Armin Van Buurenを招き、コラボ曲「Freedom」を披露。


後半にはテンポを上げRAVE感を強めハードスタイルへと行ったと思えばそのままMK & Dom Dolla「Rhyme Dust (Dimension Remix)」から最後にもう一度「Gecko (Overdrive)」のMatrix & Futureboundによるリミックスで、彼も今年のブームともなっているドラムンベースで締めてくれた。


そんなOliverは4月12日に新宿のZERO TOKYOでプレイ予定。まさに最高のタイミングでの来日といえるだろう。

Oliver Heldensフルセット動画



Oliverと同じく2ステージで大活躍したAfrojack。メインステージのオープニングではKapuchon名義で、DrakeやChris Brownネタを使いながらグルーヴィーなハウスセットを聴かせてくれたが、一転Afrojackとしてさすが貫禄のステージを見せてくれた。Afrojackでのヒット曲はもちろん、NLW名義でのフロアライクなサウンドで一気に会場の空気を掴む。


トラップやヒップホップネタでBPMを上げるとThe Kid LAROI「Stay」で大合唱はピークに。そこからドラムンベースへとビートチェンジし「これがAfrojackの新曲だ!」とマイクで紹介しドロップされたのがドラムンベースで、ここでもまたSNSを中心に衝撃を与えた。


ラストはDavid Guettaと共に手掛けた名曲「Titanium」を、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の久石譲によるサントラ「竜の少年」とマッシュアップし会場を一つにした。


Afrojackフルセット動画



次に続くのはArmin van Buurenだ。スタートからPendulumのRob Swireのエモーショナルな歌声が鳴り響く「Sound Of You」、またMeduzaとの未発表曲などを惜しむ事なく投下。同日にRESISTANCEステージでもプレイしていたARTBATをブースに招きコラボ曲「Take Off」を、さらにGryffinを呼び込んでの「What Took You So Long」など今年リリースされたばかりの新曲も聴かせてくれた。


そしてこの三日間最大のサプライズと言っても過言ではないのは、やはりBon Joviのヴォーカル = Jon Bon Joviの登場だろう。「子供の頃、彼のアルバムを買った事を思い出すよ」というMCと共にステージに呼び込み、レジェンドの登場に会場からは割れんばかりの歓声が起きた。そしてBon Jovi、1992年のヒット曲「Keep The Faith」のArminによるリミックスを披露した。

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終盤には近年のフェスアンセムとなっている「Blah Blah Blah」のLilly Palmerリミックスをプレイし、最後には自身の「Lose This Feeling (Dimension Remix)」そして、David GuettaもプレイしたMason vs. Princess Superstar「Perfect (Exceeder) (1991 Remix)」で花火と共に貫禄のセットを絞めた。


Armin van Buurenフルセット動画



今年のULTRA最後の大トリを飾るのは2013年の出演以来、11年ぶりの登場となるCalvin Harris。特に2014年以降、彼が生み出して来たEDMを超越しポップス界にまで影響を与えたヒット曲や活躍を考えると待望のカムバックと言えるだろう。
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残念ながら配信は行われなかったもののSNSから確認すると、Rihannaとの「This Is What You Came For」から始まり、「Summer」「Blame」と立て続けにアンセムを投下し、会場は鳴り止まないシンガロング。

Calvin Harris x Alesso – Under Control


さらに「Summer」にはUMEKの「Collision Wall」、RIhannaの「We Found Love」にはD-Unity「Sufficate」をマッシュアップするなど、近年のテクノ・トレンドにしっかり合わせたアップデートもしている抜け目のなさもさすがだ。


ラストは昨年HardwellがこのULTRAで初披露し話題を集めた2023年のアンセム「Miracle (Hardwell Remix)」で花火と共に大団円。会場の大合唱とアップデートされたサウンドの組み合わせがフィナーレにふさわしい圧巻のセットとなった。


Calvin Harrisフルセット動画



マイアミULTRA MUSIC FESTIVALは来年2025年3月28〜30日での開催が発表された。さらに25周年という記念の節目という事でどんなサプライズが用意されているか今から楽しみだ。

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『ULTRA MUSIC FESTIVAL 2025』
〈日程〉2025年3月28日(金)〜30日(日)
〈場所〉アメリカ,マイアミ,Bayfront Park
〈公式サイト/チケット〉https://ultramusicfestival.com/tickets/miami/

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そしてここ日本でも今年2024年9月14、15日の二日間に渡って開催が決定している。
『ULTRA JAPAN 2024』
〈日程〉2024年9月14日(土)〜15日(日)
〈場所〉TOKYO ODAIBA ULTRA PARK
〈公式サイト / チケット〉https://ultrajapan.com/ja