大好評のニューアルバム『Golden Hour』を引っさげて9月には夏フェス「SUPERSONIC」で来日も予定されているカイゴ(KYGO)

ノルウェー発のトロピカル王子について、改めて知っておきたいことを分かりやすく紹介していきます。もちろん新作についても盛り沢山の内容です!

カイゴとは?




北欧ノルウェーのベルゲン出身の28歳(2020年6月現在)。

とはいえ、生まれたのはシンガポール。

父親の仕事の関係で幼い頃はブラジル、ケニア、エジプトなど世界を転々と暮らしたという生粋のコスモポリタン。

日本にも1カ月近く家族で旅行したことがあったとか。

6歳からピアノを初めて、15歳で曲作りをスタート。

最初の頃はロックに夢中だったけれど、アヴィーチーの曲を耳にしてからダンスミュージックに開眼!

世界ブレイクのきっかけは”Firestone feat. Conrad Sewell”

トロピカルハウスとは?




EDMのサブジャンルとして世界的ブームとなったトロピカルハウス

スティールパンやパンパイプといった南国楽器の音色が取り入れられているのが特徴。

まるでビーチリゾートにいるかのようなハッピー&メロウな気分にしてくれるので、クラブミュージック・ファンにも癒し系ミュージック・ファンにも大人気。

最初の頃はダンスミュージックとしては、ちょっとテンポ遅くない?

なんて声もあったけど、みるみるうちに世界を制覇。

というのも、やはりトロピカルハウスの立役者ことカイゴの成功があってこそ!

Spotifyでは史上最速で再生回数10億回を突破!

これまでに発表した楽曲&映像の総再生回数は、なんと150億回超え……

もはや天文学的数字ですね。

クラブシーンやEDM界のみならず、ポップシーンでも大活躍。

セレーナ・ゴメスと共演した”It Ain’t Me”は英米をはじめ世界各国のチャートを席巻。

DJとしても大人気




もちろんDJとしてもEDMフェスやイベントに出演しまくりのカイゴ

2014年にアメリカのアトランタで開催された”TomorrowWorld”では、急遽アヴィーチーの代役としてメインステージに登板。

以来、数えきれないほどのビッグフェスに出演。

kygo

日本でも”ULTRA JAPAN”などへの出演のほか、2018年10月には大規模な単独公演を開催。

ドン・ディアブロジャスティン・ジェッソらをオープニングアクトに迎えたライブは、まるで”カイゴ・フェス”

ストリング奏者との共演や、DJプレイのみならずピアノの腕前なども披露して、オーディエンスも大熱狂。

各種セレモニーにも引っ張りだこ




音楽フェスやイベントだけでなく、意外なところでも引っ張りだこ。

老若男女の幅広いファンを持つカイゴだけに、2016年5月にはブラジルで開催のオリンピック閉会式に登場。

歌手のジュリア・マイケルズとの共演で“Carry Me feat. Julia Michaels”を披露。



ノルウェーで開催のノーベル平和賞記念コンサートでは、国民的アーティストの大先輩アーハとステージ共演。

アーハの往年の大ヒット曲を、トロピカルなカイゴ調のアレンジでプレイ♪

エレクトロニック系アーティストがノーベル賞のコンサートに出演したのは、これが史上初だったとか。

大物アーティストから愛されまくり




他の音楽アーティストからも愛されまくって、デビュー当初から多彩なジャンルのアーティストたちと共演。

それほど名の通ってないシンガーを起用することも多いけれど、超大物からもラブコールがひっきりなし。

ファーストアルバム『Cloud Nine』では、ジョン・レジェンドが歌で、シーアが共作で参加。

セカンドアルバム『Kids In Love』ではワンリパブリックと共演。

ロック界の大御所U2からは白羽の矢が。

U2ボノから直接の依頼を受けて”You’re The Best Thing About Me”のリミックスを担当することに。



もちろん同世代からも愛されまくり。

今を代表する時代の寵児ザ・チェインスモーカーズとは”Family”で顔合わせ。

ホイットニー・ヒューストンを蘇らせた!




とはいえ、誰も予期していなかったのが今は亡き歌姫ホイットニー・ヒューストンとのコラボ。

『Golden Hour』にも収録の”Higher Love”は、昨年発表されて世界中で大ヒット。

もともとこの曲は1990年にホイットニーが日本盤のアルバムのボートラのみに収録していたもの。世界的にはほぼ知られていなかったという幻の音源。

それを今回カイゴが新たにトロピカルなアレンジでリメイク。

ホイットニー全盛時代に大流行したエアロビクスをテーマにしたビデオも大いに話題になりました。

新型コロナでロックダウン中のイタリアでは、自宅のバルコニーからみんなで合唱したりも。


ニューアルバムには人気アーティストが続々




前述のワンリパブリックとは、”Lose Somebody”というナンバーでまたもやコラボが実現。

両者の相性はそうとう良好のようす。

ロックダウン下でのビデオ制作は苦労がしのばれるとはいえ、結果はカイゴ史上最もユニークな映像に!



”LiKe It Is”にはスウェーデンの歌姫ザラ・ラーソンや米ラッパーのタイガが参加。さらにソングライターとしてデュア・リパの名も!



最大のサプライズは、最近メキメキ頭角を表してきたキム・ペトラス

ケイティ・ペティパリス・ヒルトンからも愛されるトランスジェンダーのニューアイドルが、パワフルな歌声を聴かせてくれます。

ニューアルバムのテーマとは?




アルバムのタイトル『Golden Hour』とは、太陽がひと際大きくなって黄金色に輝く”サンセットの時間”

カイゴいわく「フェスなどで夕焼け時の時間帯にステージに上がることが多かったのと、あの1日の疲れを癒してくれる時間が大好きなんだ」とのこと。

どおりで、このアルバムを聴いてると、夕陽を眺めてるみたいに癒されるわけですね〜。

ザック・エイベルとコラボした先行シングル”Freedom”のビデオ撮影は、本来はモルディブで行う予定だったとか。

でも新型コロナの影響で、それはかなわず…

代わりに2人の自宅がたっぷり覗けちゃいます(笑)

共演シンガーの共通点とは?

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ニューアルバム『Golden Hour』のゲストシンガーの多くには、ある共通点が・・・

そう、多くのアーティストがアヴィーチーと共演したり、親しかったという人たち!

前述のザック・エイベルをはじめ、ジョー・ジャニアックザック・ブラウンリタ・オラ(ボートラ収録)、サンドロ・カヴァッザーーみんなアヴィーチーのシンガーですよね。












サンドロ・カヴァッザカイゴは、以前にもアヴィーチーに捧げたという”Happy Now”を発表していたり、2020年1月には正式にアヴィーチーの追悼ソングとして”Forever Yours”をリリース。






さらに2020年4月のアヴィーチーの命日には、アヴィーチーが他界した2年前のその日の様子を追った映像をカイゴはアップ。

常に絶対ネガティブなことを言ったり不満を口にせず、笑顔を絶やさない彼だけどーー

この日だけは”コーチェラ・フェスティバル”のステージに立ちながら涙ぐむ姿が…





というわけで、アヴィーチーが裏テーマ(?)とも言えそうなニューアルバム『Golden Hour』

カイゴの優しさがサンセットのように暖かく包み込んでくれるゴールデンな1時間。

なかなかビーチに行けそうにない今年の夏は、なおさら重宝しそうです!

カイゴ『ゴールデン・アワー』ジャケット写真
Kygo
Golden Hour
Sony Music
Apple Music / Spotify / AWA
https://www.sonymusic.co.jp/artist/kygo/

0521_News_SUPERSONIC東京
SUPERSONIC(東京)
2020年9月19日(土)〜21日(月・祝)
ZOZOマリンスタジアム&幕張海浜公園(千葉)
https://supersonic2020.com

0521_News_SUPERSONIC大阪
SUPERSONIC(大阪)
2020年9月19日(土)〜20日(日)
舞洲SONIC PARK(大阪)
https://supersonic2020.com



Text by Hisashi Murakami