ニューシングル”Nuh Ready Nuh Ready” ft. PARTYNEXTDOORを発表したカルヴィン・ハリスが、BBC Radio 1のアニー・マックと、Beats 1 Radioのゼーン・ロウの番組に電話出演。
この1年間をふりかえって、ついに本音を激白。次から次へとサプライズ発言が続々と・・・
——すべての発端は2016年9月にリリースされたシングル”My Way”から。
11年間ずっと音楽の仕事をやってきて初めてのことだった。発表する自分の新曲に興奮できなかったんだ。
あれ、どうしちゃったんだろう?って感じだったよ。だから、好きな人たちをいっぱい集めてファンクのアルバムを作ろうって思いついたんだ。
——そして完成したアルバム『Funk Wav Bounces Vol. 1』(2017年6月リリース)について。
よし、好きなことをなんでもやってやろうって感じだった。ラスベガスで稼いだ金を全部つぎ込んで、大物アーティストをフィーチャーしてヒップホップのアルバムを作ってやるんだ…。
ヤング・サグをフィーチャーしたモータウンのファンクチューンを作ってやろうって。だって、そんな金の無駄遣い、他には誰もやらないしね。
——EDMのシーンについての複雑な思い。
ファンクのアルバムを作って、結局1年間ダンス・ミュージックから遠ざかってオフを取った感じになったよね。
(その前の)2016年暮れ頃には、EDMってやつが本気で大嫌いになってたんだ。最悪だって思っていたよ。で、1年間休みを取ってみたら、いやいや、そんなことないぞ、最高じゃないかって思ってるわけさ。
世界最高のプロデューサーの中には、EDMプロデューサーがいる。みんなから、評論家やクールを気取った音楽ファンから、散々ヒドイことを言われたとしてもね。世界最高のプロデューサーの中にはEDMのプロデューサーがいて、最高のプロデューサーはオランダ人なんだ。
——あまりフェスに出演しないのは?
ああいうのって、少しばかり温かみが欠けてきたんだよね。みんなの前に上がって、花火がドカーンとかあるけど、誰ともつながってるわけじゃない。
だから今はベガスのクラブでプレイするのが楽しいんだ。みんなの顔が見えるし、夜遊びを楽しんでる様子が実感できるんだ。
大きなフェスには、あまり興味なかったし。少しギャラがいいだけで。でも、お金っていうのが、全ての悪の根源だよね。
——いま一番夢中なアーティストといえば?
ポーター・ロビンソン!
カルヴィン・ハリスは、彼のヴァーチュアル・セルフ名義による”Ghost Voices”を聴いて、ダンスミュージックへの愛が再燃したのだとか。
アルバム『Funk Wav Bounces Vol. 1』が発表された時点では、”EDMはファンクへ向かう”なんて早合点した人も多かったようだけど、じつは横道プロジェクトだった様子。
彼がサマソニでアルバムからの曲をほとんどプレイしなかった理由も、これで納得、スッキリした人も多いのでは?
今後も引き続きカルヴィンは、新曲をドロップしつつ、アルバム制作も続けていくそうですよ!
Text by EDM MAXX編集部(Q)