いつも曲単位で聴くことの多いダンスミュージックだけど、アルバム全編を通して聴いてみると、DJミックスやシングルとは違ったアーティストの世界観がよく伝わってくるもの!

そんなアルバムの数々から、今回はここ数年間にリリースされた選りすぐりのビッグルーム系、プログレッシブ系の作品を一挙紹介。

EDMの聴いておくべきアルバム40選(ポップス編)も要チェック♪
EDMの絶対聴くべきアルバム40選(ポップ&メジャー編)

本特集で紹介している楽曲はAWAプレイリストに計80曲(たっぷり5時間半)まとめていますので、まだ聴いていないアルバム、聞き逃しているアルバムがあれば、これを機会に是非ともチェックを。



ABOVE & BEYOND 『We Are All We Need』(2015年)

ABOVE & BEYOND_We Are All We Need



UKプログレッシブトランス界のベテラン3人組、アバヴ&ビヨンド。前作『Acoustic』でアコースティックサウンドに挑戦して驚かせた彼らが、再びダンスフィールドへとリターンした4作目。グラミー賞候補にも選ばれたズーイ・ジョンストンをボーカルに迎えたタイトル曲など、浮遊感あふれるメランコリックなサウンドでビュンビュン疾走。ドライブにも最適!

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AFROJACK 『Forget The World』(2014年)

AFROJACK_Forget The World



フィールグッドな爆裂EDMならオレに任せろ!と言わんばかりにドロップ、美メロで攻め上げるアフロジャックのデビュー作。レイベル、マシュー・コーマといったお馴染みシンガーや、スヌープ・ドッグ、クリス・ブラウン、俳優のジャレッド・レト率いるサーティー・セカンズ・トゥ・マーズ、スティングまで参加。

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ALESSO 『Forever』(2015年)

ALESSO_Forever



スウェーデンの貴公子アレッソが、奇才ぶりを発揮しまくるデビュー作。世界のチャートを席巻した“Heroes (We Could Be)”で歌った同郷の歌姫トーヴ・ローをはじめ、ライアン・テダー(ワンリパブリック)、ハーツ、カルヴィン・ハリスらが参加。アグレッシブなインストナンバーと、美メロなボーカルトラックとのメリハリ感がとにかく絶妙!

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ARMIN VAN BUUREN 『Embrace』(2015年)

ARMIN VAN BUUREN_Embrace



母国オランダの王室も認めたトランス/プログレッシブハウス界のスーパースターDJ、アーミン・ヴァン・ブーレンによる6作目。持ち前のハッピーなキラキラ感はそのままに、生楽器などを用いたより豊かなサウンドスケープへと進化。ほぼ全曲が他アーティストとのコラボナンバーで、ハードウェルやギャヴィン・デグロウも参加!

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DEADMAU5 『4X4=12』(2010年)

DEADMAU5_4X4=12



アナログシンセを愛するマッドなネズミ博士による4作目。ダブステップを巧みに取り入れたクールなビートを淡々と重ねつつも、突然外してみたり、ぶっ飛んでしまうのがいかにもデッドマウス。自身の性格をそのまま反映? シングル“Raise Your Weapon feat. Greta Svabo Bech”とアルバムでグラミー賞にもノミネート。

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DILLON FRANCIS 『Money Sucks, Friends Rule』(2014年)

DILLON FRANCIS_Money Sucks, Friends Rule



Mad Decentレーベル師匠のディプロをはじめDJ仲間から愛されまくる、EDM界一の大バカ野郎ディロン・フランシスのデビュー作。大ヒットチューン“Get Low”で共演したDJスネイク、マーティン・ギャリックス、メジャー・レイザー、パニック!アット・ザ・ディスコのブランドン・ユーリーらも参戦して、おばかセンスが爆裂。ミュージックビデオもヤバすぎ!

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DJ SNAKE 『Encore』(2016年)

DJ SNAKE_Encore



バイポーラ・サンシャインをフィーチャーした“Middle”に代表されるセツナ系の胸キュンナンバーと、痛快アゲチューンの二段構え。デビュー作とは思えない完成度を誇るDJスネイクの大ヒット作。マイアミ在住のフランスDJの応援には、スクリレックスやMr.ハドソンも駆けつけ、トロピカル調のジャスティン・ビーバーとの共演ナンバー”Let Me Love You”ももちろん大ヒット!

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GALANTIS 『Pharmacy』(2015年)

GALANTIS_Pharmacy



スウェーデンのベテランプロデューサー2名が作った、とびきり完成度の高いギャランティスのデビュー作には、母国スウェーデン仕込みのポップセンスがギッシリ。長年にわたって培われたヒットの達人ぶりを惜しみなく発揮する。半端ないキラキラ感に上がりっぱなし!

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HARDWELL 『United We Are』(2015年)

HARDWELL_United We Are



オランダのスーパースターDJ、ハードウェルによるデビュー作。コラボ好きの彼の下に集まったのは、ティエスト、W&W、ヘッドハンターズ、ジェイソン・デルーロらお馴染みの顔ぶれがズラリ。美メロボーカルと巧みなビルドアップによるパーティーチューンで攻めまくる。クリーンなビートに乗せて多彩なスキルを発揮。

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KNIFE PARTY 『Abandon Ship』(2014年)

Knife_Party_-_Abandon_Ship_Fotor



オーストラリアのドラム&ベースグループ、ペンデュラムのメンバー2人によるサイドプロジェクト。ナイフ・パーティのデビュー作には、アグレッシブなダブステップからエレクトロ〜ディープハウスまで網羅。ロックバンドを思わせるパンチの効いたハイエナジーな展開はドライブ感抜群。アヴィーチーの“Waiting For Love”のシンガー、サイモン・アルドレッドも参加。

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LOST FREQUENCIES 『Less Is More』(2016年)

LOST FREQUENCIES_Less Is More



カイゴに次ぐ奇才として注目されるロスト・フリクエンシーズ。ベルギー出身のDJがデビュー作で展開するのは、美メロチューンによるハッピーワールド。トロピカルハウスにも通じるサウンドは、ソフトタッチでゆったり。ノスタルジックなムードが漂い、遥か彼方の異国情緒で酔わせてくれる。

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MADEON 『Adventure』(2015年)

MADEON_Adventure



日本発のゲーム音楽やアニメで育ったというフランス人DJマデオン。デビュー作には、自身の幼い頃の体験、希望、憧れなどが落とし込まれている。フューチャリスティックなサウンド志向は、ミュージックビデオにも伺える通り。バスティル、パッション・ピット、マーク・フォスター(フォスター・ザ・ピープル)らロック系男性シンガーを迎えて、理系なエレクトロポップを展開。少年らしい冒険心に溢れている。

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NERVO 『Collateral』(2015年)

NERVO_Collateral



オーストラリア出身の双子姉妹ナーヴォによるデビュー作。華やかなルックスにも通じる、ポップなエレクトロが全編ギッシリ。ニッキー・ロメロ、スティーヴ・アオキ、R3hab、アフロジャックらDJ仲間の応援に加えて、カイリー・ミノーグやジェイク・シアーズ(シザー・シスターズ)まで参加。日本盤はミュージックビデオを収録したDVD付き!

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SKRILLEX 『Recess』(2014年)

SKRILLEX_Recess



2枚のEP『Scary Monsters And Nice Sprites』と『Bangarang』(ともにグラミー賞を受賞)によりダブステップ旋風を巻き起こしたスクリレックスが、満を持して発表した初のフルアルバム。SF映画を思わせるドロップ満載のビートで攻め上げつつも、ディプロやチャンス・ザ・ラッパーをゲストに迎えたトラックでは、すでに次章へと向かっている印象も。進化の早さにビックリ。

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YELLOW CLAW 『Los Amsterdam』(2017年)

YC_LosAmsterdam_Artwork_s



イエロー・クロウのセカンドアルバム。メロウな歌モノから、思わず腰を振ってトワークしたくなる激しいクラブバンガーまで、全曲ボーカル入りであらゆるダンスミュージックを網羅。これぞ今のリスナーが求める折衷スタイルの集大成。DJスネイクがゲスト参加した先行シングルが大ヒット中!

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STEVE AOKI 『Wonderland』(2012年)

STEVE AOKI_Wonderland



DimMakレーベルのオーナーとしての人脈をフル活用したスティーヴ・アオキのファーストアルバム。ウィーザーのリヴァース・クオモ、CSSのラヴフォックス、リル・ジョン、トラヴィス・バーカー、LMFAOら、ロックとダンスの垣根を越えた様々なアーティストを迎えて、エレクトロクラッシュのスピリットを大放出。続編『Wonderland (Remixed)』もリリースに。

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STEVE AOKI 『Neon Future Odyssey』(2016年)

STEVE AOKI_Neon Future Odyssey



スティーヴ・アオキによる近未来をコンセプトにした『Neon Future Part 1』(2014年)と『Neon Future Part 2』(2015年)に、さらに新曲まで加えたボリュームたっぷりな豪華アルバム。Part 1にはアフロジャックからフォール・アウト・ボーイ、ウィル・アイ・アムも参加、アドレナリン放出しまくりのパーティーチューンを連続投下する。一方のPart 2にはリンキン・パークやナーヴォも参加、エモーショナルでダークな一面も覗かせる。

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TIESTO 『A Town Called Paradise (Japan Special Edition)』(オリジナル盤 2014年)

TIESTO_A Town Called Paradise



トランス王を経てEDM帝王となったオランダのティエスト。ポップなボーカルに乗せたドラマチックなプログレッシブハウスを中心に構成される4作目のアルバムは、タイトルにも”天国”とあるようにハートウォーミングな至福感に包まれている。ハードウェルやクルーウェラ、マシュー・コーマ、アイコナ・ポップら人気者も多数参加。

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Text by Hisashi Murakami