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NEW RELEASE

トロピカルハウスの象徴からメロディックハウスへ、Alex Adairが新たに刻む「Make Me Feel Better」

Alex Adair - Make Me Feel Better (2025 Edit)

UKのDJ/プロデューサー、Alex Adair(アレックス・アデア)のデビューシングルにしてヒット曲「Make Me Feel Better」が、リリースから10年を経てセルフ・リワークされ「2025 Edit」として新たに蘇った。


Alex Adairは、ロンドンを拠点に活動するDJ/プロデューサー。デビュー当初からメロディックで心地よいサウンドを追求し、ディープハウス〜トロピカルハウスのシーンで確固たる地位を築いてきた。音大時代に制作し、SoundCloudで大きなバズを生んだ代表曲「Make Me Feel Better」は全英シングルチャートでトップ15入りを果たし、UKダンスシーンに鮮烈な印象を残した。その後も、エド・シーラン「Thinking Out Loud」やイマジン・ドラゴンズ「I Bet My Life」などのリミックスを手がけ、幅広い層から支持を獲得。近年はローファイ寄りのディープハウスからメロディックハウス、ディスコハウスまで多彩なスタイルを展開している。


2015年にリリースされたオリジナル「Make Me Feel Better」は、マーヴィン・ゲイの名曲「Ain’t Nothing Like the Real Thing」をサンプリング。夏の開放感と切なさが同居するサウンドは、当時急速に広がりを見せていたトロピカルハウス・ムーブメントと完全にシンクロし、一大アンセムとなった。




さらに、Don DiabloとCIDによるリミックスは、オリジナルの爽快感を保ちながらも、よりクラブフロアを意識したパワフルなハウストラックへと進化。クラブ仕様にアップデートされたバージョンとして人気を集めた。このリミックスは、Don Diabloが立ち上げたレーベル「HEXAGON」の記念すべき最初のリリースでもあり、10年経った今もフェスやクラブでプレイされ続けている。



■ Don Diablo ライブセット(2024年12月)
1曲目に「Make Me Feel Better (Don Diablo & CID Remix)」をプレイ


そして今回の「Make Me Feel Better (2025 Edit)」は、単なるセルフ・リメイクにとどまらず、Alex Adairの音楽的成熟を映し出したアップデート版。メロディックハウスを基盤に、豊かにレイヤーされたシンセと温かみのあるサウンドが空間を満たす。原曲のノスタルジックな魅力を残しながらテンポを引き上げ、モダンなプロダクションで深みを加えたことで、2025年のフロアにふさわしいトラックとして生まれ変わった。


リリースに際し、Alex Adairは次のようにコメントしている。
「10年後、デビューシングルを生まれ変わらせようと思ったんだ。2025年のメロディックハウス・バージョン。こんなことを言うのは信じられないけど、ちょっと年を取った気分だよ。太陽の下で聴いてみてほしい。」