2015年ますます大きな盛り上がりをみせたEDM。「ULTRA JAPAN」も去年2回目を迎え、その他さまざまなEDMフェスやイベントが各地で開催。そして2016年も1月から「electrox」が開催され(もちろん大盛況!)、今年のEDMシーンはさらなる盛り上がりの予感大!

世界を見ても、おなじみのDJ MagによるDJランキングの上位はEDM勢が独占状態。新たなアーティストも続々登場するなかで、今回はそんなランキングもふまえつつ、2016年注目&期待のアーティストをピックアップしてみました!

DIMITRI VEGAS & LIKE MIKE(ディミトリ・ヴェガス&ライク・マイク)




つい先日、日本初来日がアナウンスされたベルギーのEDM兄弟、ディミトリ・ヴェガス&ライク・マイク

2015年のDJ Magのランキングでは待望の1位を獲得し、2016年も引き続き要注目なのは変わりなし! 日本上陸が待たれる最後のビッグフェス、彼らの地元ベルギーで開催される「Tomorrowland」のアンバサダーを務めつつ、プロデューサーとしてもヒット曲を連発中。

2015年も、ニーヨをフィーチャーした“Higher Place”のほか、ウメット・オズカンとの“The Hum”、フェデ・ル・グランドとの“Tales of Tomorrow”など、フロアを沸かせていました。

2016年もその勢いを失うことなく、EDMシーンを盛り上げてくれることでしょう!

OLIVER HELDENS(オリヴァー・ヘルデンス)




近年、EDM界で注目を集めている新たなサウンド、よりハウスに近く、ダンサブルなうえにオシャレなフューチャーハウス。その代表格が弱冠20歳のオランダ出身のプロデューサー・DJ、オリヴァー・ヘルデンス

2013年に大ヒット曲“Gecko”をリリースして以降、ヒット曲を数多く量産し、今ノリに乗っているアーティストと言っていいかもしれません。

当然各メディアでの評価も軒並み高く、DJ Magの2015年のランキングでは22ランクアップの12位! ベスト10入りもあとわずかという状態に。

フューチャーハウスの勢いも続いているだけに、2016年は爆発的ブレイクも期待できそうな予感……その動向に着目したいと思います!

KSHMR(カシミア)




2015年のEDMチャートを賑わしてくれた1人が、ロサンゼルスを拠点に活躍するカシミア

彼はもともと、ヒップホップ系プロデューサー・デュオ、ザ・キャタラクスのひとりとして活動していたのはご存知の通り。

しかし、2014年にカシミアとして活動し始めてからすぐさま頭角を現し、ティエストをはじめリハブ、ベースジャッカーズ、ファイアビーツなど様々なアーティストとのコラボ、そして数多くのリミックスを手掛け、たくさんのヒット曲を発表。その手腕には、名だたるアーティストたちも大注目しています。

先日開催された「electrox」で初来日を果たし、見事なステージを披露してくれた彼は、2016年活躍期待度ナンバーワン候補と言えそうです。

KYGO(カイゴ)




世界的音楽ストリーミング配信サービスSpotifyで、2015年新鋭大賞を受賞。そして、Apple Musicとは定額制音楽サービスのプロモーションでのパートナーシップを発表するなど、まさにストリーミング世代を代表するDJカイゴ

ここ数年、“トロピカル系”EDMの代表として注目を集めていた彼ですが、その活躍ぶりはめざましく、昨年はなんとノーベル平和賞授賞式コンサートで初めてのDJパフォーマーとして大抜擢。一躍世界中にその名を知らしめました。2016年はさらなる活躍に期待です!

DIPLO(ディプロ)




2010年代のダンスミュージック・シーンは彼が担っているといっても過言ではない、そうディプロです!

ソロ、そしてメジャー・レイザーやジャックUといったユニットで数多くのヒット&ムーブメントを生み出してきましたが、とりわけ2015年はDJスネークとの“Lean On”が記憶に新しいところ。世界中のフロアでヘビープレイされ、ここ日本でも各地のクラブで、そして「Electric Zoo」や「ULTRA JAPAN」など、様々なフェスで何度も聴いたはず。

そして、動画再生回数もなんと脅威の10億回再生。常に新たなサウンド&ムーブメントを作ってきた彼が、2016年には何をしでかしてくれるのか、引き続きディプロの動きに注目を!

YVES V(イヴ・ヴィー)




世界最高峰のフェス「Tomorrowland」でレジデントを務め(なんと最多出演!)、昨年のDJ Magのランキングでは21ランクアップの34位を記録! 世界のEDMシーンで着実にその名をしらしめているのが、ベルギー出身のイヴ・ヴィーです。

DJとしてはもちろん、プロデューサーとしてもこれまでにディミトリ・ヴェガス&ライク・マイクをはじめ、サンダー・ヴァン・ドゥーンやブラスター・ジャックスなど、錚々たるアーティストたちとコラボしリリース。

ベルギーと言えば、ディミトリ・ヴェガス&ライク・マイク、「Tomorrowland」を思い浮かべる人が多いと思いますが、彼の名前も覚えておいて損はありません!

TCHAMI(チャミ)




オリヴァー・ヘルデンスをはじめ、フューチャーハウス勢の注目は高まるばかりですが、そんなフューチャーハウスの名付け親とも噂されるのが、フランスはパリ出身オシャレ系ハウス・プロデューサーのチャミ

DJスネークの世界的大ヒット曲“Turn Down For What”の制作にも参加していて、ディプロをはじめ、彼のレーベルMAD DECENT(DJスネークら所属)周辺と親交が厚い彼。

アルーナ・ジョージの“You Know You Like It”リミックスはSoundcloudで1,100万再生を超え、昨年はDJ Magのランキング初登場62位。フューチャーハウスとともに彼もまた注目です。

NGHTMRE(ナイトメア)




2015年夏、ディプロ主宰のMAD DECENT所属のトラップ系新人アーティストとして登場したナイトメア

ディプロのお眼鏡に叶っただけあって、スクリレックスがヘッドライナーを務めた昨年のマイアミ「Ultra Music Festival」でファーストプレイされた2枚目のシングル“Street”一発で大ブレイク、2015年のトラップ界隈をにぎわせました。

昨年ラスヴェガスで行われた「EDC」でフェスデビュー。トラップ〜EDM界の超新星、ますます期待が高まる彼の存在が今後のシーンをさらに盛り上げてくれるはず!

BASSJACKERS(ベースジャッカーズ)




DJ Magのランキングでは、2015年初登場39位、ビッグルームハウスの若手代表として昨年ブレイクしたのが、マーロン・フロアとラルフ・ヴァン・ヒルストからなるオランダ出身のベースジャッカーズ

ティエストがピックアップした“Mush Mush”やショーテックとのコラボ“Hey!”、アフロジャックとの“What We Live For”などヒット曲を連発。

さらには同郷のプロデューサー、ブルックスとのコラボ“Alamo”でチャートを沸かせました。まだまだ伸びしろあり! な2人です。

MARSHMELLO(マシュメロ)




ジャスティン・ビーバーをフィーチャーしたジャックUの“Where Are Ü Now”をはじめ、スクリレックスやアデル、ゼッドのリミックスが話題となった匿名プロジェクト、マシュメロ

正体はわからずも、しっかりとマーケティングされた上、売れる要素を多分に含んだ楽曲をポチポチとリリースしているのが現状。

MAD DECENT系の匂いを醸し出しつつも、それとはまたちょっと違うような……2016年、最も注目すべきアーティストになるかもしれません!

Text by Tomotaka Hoshide