あのハードウェルがその才能に惚れ込みフックアップした、EDMシーンで今注目の新世代アーティスト:ダニック。

おなじみDJ Magの人気DJランキングでは2013年に初登場74位。翌年には30位、そして今年は26位とここ数年でメキメキと頭角を現し、同時にプロデューサーとしても“Dear Life”をはじめフロアヒットを量産しています。

そしてイケメンです!

また、今年10月に開催された『Sensation Japan』で待望の初来日を果たし、11月には日本限定アルバム「DANNIC -SPECIAL JAPAN EDITION-」を配信スタート。

さらに、12月1日にはアジアツアーの一環で早くも京都へ再来日することも決まっていたりと、ここ日本での人気も急上昇中!

そんなダニックに、今回EDM MAXXは来日直前インタビューに成功しました!彼の音楽性、DJに関する話はもちろん、家族のことやスタジオのこと、さらには休日の過ごし方などプライベートなことまで聞いてみたら、快く答えてくれたダニック。

彼は本当にステキな人でした!

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——まずは先日出演した『Sensation Japan』はいかがでした?

「最高だったよ! 日本に行くのは今回が初めてだったけど、何年も前からSNSを通じて僕のことを応援してくれているファンがたくさんいることを知っていたし、ずっと感謝していたんだ。
だから、今回日本に行けて本当に嬉しかった。
そして、そんなファンのみんなにある意味恩返しができたかなと思ってる。当日は最高のエネルギーを味わうことができたね」

——ダンスミュージックに目覚めたきっかけは?

「小さい頃から、僕と同じオランダ出身のティエストやフェデ・ル・グランドのファンだったんだ。
実際にDJを始めたのは、僕の故郷オランダ・ブレダにあるCafé Bruxellesで、それはもう5年以上前になるね。
その後『Dancetour』のDJコンテストで優勝し、世界各地でプレイすることができるようになった。
一番最初の海外でのギグはアゼルバイジャンで、それからは夢にも思わなかった場所を次々と訪れることができるようになって……今日まであっという間だったね」

——ここ数年でDJ Magのランキングが急上昇していますが、注目を集めたことで何か変化したことはありますか?

「アーティストとしての人生は、ただただ夢のようだよ。より大きな舞台を経験することができたからね。
今年もまた『Tomorrowland』のメインステージでプレイでき、11月には幸運にも『EDC Orlando』のメインステージにも立てたし。
でも、そうやって僕の音楽が世界中に広がっていくのを見ると、本当に嬉しくなるね。
今年の誕生日には世界中のファンからバースデー動画をもらったんだけど、それは本当にクレイジーな体験だったよ。
しかも、僕はプライベートにおいても恵まれていると思う。両親や兄弟とすごく仲がいいからね。
ネットで公開された僕の動画『Dear Life Documentary』でも、それは全面に押し出したかったんだ。
そこでは、僕が子供のころに育った家や家族を見ることができるよ」

Dannic – Dear Life Documentary Part1
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——楽曲制作の際にインスピレーションとなっているものはなんですか?

「僕の気分、あとはどこにいるかで変わってくるね。それに、突然メロディやビートが頭に降りてくることもあるし、ボーカリストからインスピレーションを受けることもある。
たとえば、アイアートと一緒にやった“Light The Sky”は、彼からインスピレーションをもらったよ。彼は本当に素晴らしいボーカリストで、なんとも言えないクレイジーな声を持ってたからね」

——今回、日本限定でアルバムが発売されましたが、オリジナルアルバムの予定は?

「日本でコンピレーションがリリースされることは本当に嬉しい。ただ、現段階ではオリジナルアルバムの予定はないんだ。
今は僕のレーベルFonk Recordingsのローンチに注力しているからね。スタジオでもいろいろと新しい取り組みをしているんだけど、近いうちにそのリリースがあるから楽しみにしていてほしいね」

——ヒット曲“Dear Life”をはじめ、あなたの楽曲はボーカルが大きな役割を担っているのかなと思うんですが、ボーカリストはどのようにして選んでいるのですか?

「さっきも少し話したけど、僕にとってボーカルはトラックをまた一段階高いところに引き上げてくれる存在なんだ。
そのチョイスに関しては、似たようなテイストを持ったDJから紹介されることが多いかな。
たとえば、“Mayday”でコラボしたハリソンはハードウェルの作品にも参加していたしね」

——DJとしても活躍しているだけに、やはり制作の際にもオーディエンスを熱狂させることを意識している?

「サウンド面では、あまりわかりやすい感じにはしたくないと思ってる。そして、グルーヴ感は常に大事にしているね。
DJでは常にお客さんを見て、みんながどこに行きたがっているのか読み取りながらプレイするんだけど、ビッグルームやグルーヴィーなサウンド、そしてときにヒップホップのエディットや、いわゆるクラシックをかけるのも好きだね」

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——あなたのようにDJとして世界で成功するために必要なことは?

「それは、練習と努力だね」

——あなたにとってハードウェルはどんな存在ですか? 彼があなたをフックアップしたことで、大きな変化があったと思いますが。

「彼とはもう何年も親友だし、音楽的にもプライベートでも僕の兄弟のような感じさ」

——現在世界中で大きなムーブメントとなっているEDMについてはどう思っていますか?

「アメリカ、その他の国もそうだけど、ダンスミュージックの広がりを見るのは本当に素晴らしいことだと思う。
ヨーロッパのチャートは今、ダンスとエレクトロニック・ミュージックが上位を占めているし、イギリスでも過去にないくらいダンスミュージックが浸透している状態なんじゃないかな」

——常に世界中をまわる毎日だと思いますが、印象に残っている国は?

「日本での経験は本当に素晴らしいものだったし、韓国のソウルにあるクラブOctogonでプレイしたときも信じられないほどのエネルギーを感じたよ。
僕はアジアの食べ物が好きだから、11月26日からのアジアツアーでまた日本に行けることが楽しみだよ」

——普段使っているスタジオはどんな感じですか?

「だいたい地元ブレダにあるスタジオを使ってるね。
スタジオについては、僕の動画でいろいろと話しているからぜひ見てほしいね」

Dannic – Front of House TV -Episode 11- Studio Q&A
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——普段、休みの日は何をしていますか?

「休日というのはほとんどないんだけど、あった場合も知らない街にいて寝ているかな。
あとは、新曲の制作をしていないときは街に繰り出して地元の食べ物を楽しんだり、観光するのが好きだね。
コロラドに行ったときのことや、べガスで射撃場に行ったこととか、インスタグラムでも紹介してるよ」

insta 出典:Instagram @dannic 写真左写真右

——最後にあなたの夢を教えてください。

「これまでもたくさんの夢を実現することができたけど、ここからは今年の『ADE』(Amsterdam Dance Event)で発表した僕の新しいレーベルFonkを通じて、新しいトラックをどんどんリリースしていきたいね。
あとは、まだ行ったことがない場所、世界中の街に訪れてみたい。夢は常に持ち続けないといけないよね」

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DANNIC
「DANNIC -SPECIAL JAPAN EDITION-」
avex EDM

DANNIC
日 時:2015年12月1日(火)
会 場:KITSUNE KYOTO(京都)
出 演:DANNIC
http://kitsune-kyoto.com/event/dannic_20151201/

Text by EDM MAXX編集部(James)