トロピカルハウスの次はコレ! 猛威を振るいつつあるニューカマーとして注目されるベルギー出身の新鋭プロデューサー、ロスト・フリクエンシーズ

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ネクスト・カイゴ(Kygo)?などとも囁かれる彼は、すでに“Are You With Me”というナンバーで本国ベルギーをはじめ、イギリス、ドイツ、スウェーデンなど世界16カ国で1位を獲得。

続く“Reality”もYouTubeで1億3000万回以上の再生数を記録するなど、ますます盛り上がりを見せる中、ついにデビューアルバム「Less Is More」をリリース!



世界中が熱い視線を送る23歳、ロスト・フリクエンシーズことフェリックス・デ・ラエト(Felix De Laet)の初インタビューをEDM MAXXがお届けします!

——大ヒット曲“Are You With Me”は、元々はイーストン・コービンというカントリー歌手の曲だけど、まったく有名でもなければシングルでもなかったわけですよね。どうしてあの曲をリミックスしようと?

いろいろ自分でリミックスを作って遊んでいた時に、あの曲を発見したんだ。素晴らしい歌と曲だと思ってね。リミックスしているうちに、みんなも知ってるあのバージョンに最終的になったんだ。

いろんな人があちこちでプレイしてくれて、反応も最高だったし、あれよあれよという間に大きくなっていった。知らないファンに会ったり、どれだけあの曲に影響されたか、なんて話を聞くと嬉しいよね。



——そのリミックスがたちまちヒットして、本国ベルギーをはじめ、イギリス、ドイツ、スウェーデンなどヨーロッパ各国で1位を記録し、オーストラリアやイスラエルでも大ヒットと化したわけですが、ヒットを実感した瞬間というのは?

最初は全然信じられなかったよ。今は少し実感できるようになったけど、まだ夢の中にいるみたいかな。あの曲がこんなに成功するとは本当に嬉しいよ。人々に注目されて、こんなに急速に広がるなんて。音楽の持つ素晴らしいパワーの為せる技だよね。

——そもそも音楽制作を始めたきっかけというのは?

父親が買ってくれたパソコンをいじってたんだ。MacBook ProでGarageBandや、それからREASON 5を使うようになり、最終的にはLogicに移行していった。リミックスを作ったりして、すごく楽しかったんだ。新しいサウンドやトラックを作りながら、自分でスキルを磨いていったよ。

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——ボブ・マーリー(Bob Marley)、フルーム(Flune)、スクリレックス(Skrillex)から影響を受けているそうですね。

いい音楽を耳にすると、心を鷲掴みにされて、知らない世界に連れていかれる。例えばフルームのプロダクションは聴くたびに恐れ入る。僕にとって彼はそういうアーティストなんだ。

真の才能というのは、必ず際立っている。そういうアーティストたちの創造性に、すごく感謝しているよ

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——アルバムのタイトルに「Less Is More」(=少ないほうが効果が大きい)と付けたのは?

“Are You With Me”をはじめとする僕のトラックのプロダクションは、“Less Is More”を考えながら作られている。でも、世界へのインパクトは凄く大きいっていう。それもあって「Less Is More」というタイトルを付けたんだ。僕のサウンドを言い表しているかな(笑)。

——どんなアルバムにしようと考えましたか?

僕の音楽は、すべて人々をハッピーにすること、楽しませることが目的なんだ。みんなの人生に喜びをもたらしたい。僕の音楽でそれができるんじゃないかって努力しているんだ。

——最新シングル“What Is Love 2016”は、Haddaway(ハダウェイ)による90年代の大ヒット曲がオリジナルですが、あの曲をカバーしようと思ったのは?

あの曲にはエネルギーが溢れている。前々からカバーしたいと思っていたんだ。このアルバムに収録するのは正解だと最初から分かっていたよ。



——これまでに人生で最も感動したことは?

自国ベルギーでナンバー1になったのは、僕の人生の中でも特別な出来事だった。それからTomorrowlandで友人や家族の前でプレイできたのは、すごく感動的な瞬間だったよ。

Tomorrowlandは、世界中の人にとってもそうだと思うけど、特にベルギー人にとっては口では説明できないほど大きな意味合いを持っている。あのフェスでプレイしたことは一生忘れない。

世界のトップDJたちと同じステージに立てるなんて夢のよう。マジカルなフェスだし、DJにとって本当にスペシャルな場所なんだ。

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——ベルギーのEDMシーンは現在どうですか?

ベルギーのシーンは、すごく盛り上がっているよ。Tomorrowlandのおかげも大きいし、ディミトリー・ヴェガス&ライク・マイクのようにベルギーからスターダムを手にしたアーティストも誕生した。すごく誇りに思っているし、新しいアーティストたちも台頭してきているよ。

——最後に日本については、どういう印象を持っていますか?

日本に関しては、いろいろ素晴らしい話ばかり聞いてるよ。早く自分の目で確かめたいと思っている。有名な観光地にもいろいろ行ってみたいな。ファンとの交流や、日本文化の体験など、とても楽しみにしているよ。

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Lost Frequencies
Less Is More
Armada Music
iTunes
http://lostfrequencies.com/


Text by Hisashi Murakami